bonponオクシタニーの旅 ニーム編
オクシタニー地方で最初にbonponご夫妻が訪れたニーム。
地中海にほど近く温暖な気候なため、9月末でも真夏のような暑さ。抜けるような青空がお二人を迎えました。
ニームの歴史は古代ローマ時代にさかのぼり、街には当時の遺跡が形を残しています。
歴史的遺産を継承する一方で、現代アート美術館が作られるなど新しい取り組みも行われています。
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円形闘技場
古代ローマ時代に建設されたニームの円形闘技場。数ある円形闘技場の中でも保存状態が非常に良いことで知られ、今でもコンサートや闘牛、スポーツイベントの会場として人々の生活に溶け込んでいます。古代ローマ時代は階級によって座る場所が分かれており、上流階級から順に地面に近い席に座っていました。円形闘技場を埋めつくす2万4000人が、スペクタクルが終わるとものの10分ではけてしまう開放的な構造は、当時のローマ人たちの技術力の高さをうかがわせます。
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メゾン・カレ
5世紀に建てられた古代ローマの神殿「メゾン・カレ」。コリント様式の柱頭など、ギリシア風の様式がうかがえます。神殿は前庭高台の上に建設されており、当時その前には市民が集まる広場がありました。市民を前に、屋外でお祈りが行われていたのです。bonponご夫妻が前に立つと、この建物の巨大さがお分かりいただけるでしょう。
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タラの特産品ブランダード
ニームの旧市街には、ニームの名物「ブランダード」の専門店を見つけることができます。ゆでてからすりつぶした干ダラの身を、オリーブ油と牛乳で練り上げたブランダードは本場のニームで是非とも味わいたい。パンに塗って食べてもおいしいですよ。
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デニムの専門店
ニームは中世から織物産業が栄えており、ニーム産の布は丈夫なことで知られていました。実はジーンズなどに使われる生地「デニム」の発祥地もニーム。デニムの語源は「De Nîmes(ニームの)」という言葉から来ているのです。
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ニームのシンボル「ワニとヤシの木」
ニームではいたるところに「ワニとヤシの木」のモチーフを見つけることができます。紀元前1世紀、ローマ皇帝アウグストゥスがクレオパトラ率いるエジプト軍を征服した際、ワニ(=エジプト)がヤシの木に繋がれているデザインの硬貨を鋳造して祝福し、功のあった軍人にニームの街を与えたと伝えられています。また、市庁舎には本物のワニの剥製が4体天井から吊るされています…!