最高速度は時速320㎞、新型の「TGVオセアン」とは?

フランス国鉄SNCFは12月11日より新型の「TGVオセアン」を採用、2017年7月までに17編成を導入し、パリ、ボルドー、トゥールーズ間で運行することになりました。この新型車両の最高速度は時速320㎞で、年間約230万人の利用を見込んでいます。

「TGVオセアン」の座席数は従来型の「TGVアトランティック」より22%多い556席で、1等席も2等席も座席の快適性が強化されたデザインが特徴。温もりのある木材、ソフトレザー、自然な照明、高品質のファブリックを採用、コネクティヴィティも改善され、乗客はスマートに快適に列車の旅を楽しみながら、目的地へ向かうことができます。

158席ある1等車の座席には最高品質の純毛、レザー、木材が用いられており、仕事をするのにも、読書をするのにも、リラックスするのにも最適。全席木製のテーブル付きで、座席の背もたれに収納可能、コンセントとUSBポートも完備しています。また、フランスの列車としてはめずらしく、「TGVオセアン」の1等席は進行方向を向くように180度回転する仕組みになっています。2等車両の座席数は398席で、幅広いトレーテーブル、USBポート、220Vのコンセントがあります。座席の組み合わせもさまざまで、家族や大小のグループでの利用にも適しています。

広々としたカフェバーのデザインは、1等車や2等車のモダンな雰囲気を引き継いており、装飾には天然木、白を基調としたコーリアンパネル、ソフトレザーなど、清潔感のある軽やかな素材を採用。オープンなサービスカウンターには、天然木でできた広いカウンターテーブルと冷蔵ショーケースがあります。有名なフランスの照明デザイナー、イオナ・ヴォートランがデザインした赤いテーブルランプが差し色となり、温もりのある魅力的な空間を演出しています。その場で軽食を楽しめるよう、小さなグループ向けの座席とスタンディングカウンターがあるのも魅力です。