ライダーカップのフランス招致の立役者、パスカル・グリゾに訊く

ゴルフをこよなく愛する企業家パスカル・グリゾは、伝説的なゴルフトーナメント、ライダーカップのフランス招致を実現させた立役者の一人です。フランス初となるこの大会は2018年9月25日~30日に開催され、パリ近郊にあるル・ゴルフ・ナショナルでアメリカ選抜チームとヨーロッパ選抜チームが激突します。大会の開催を前に、France.frはパスカル・グリゾにインタビューし、世界第3位の視聴者数を誇るスポーツイベント、つまり約10億人のテレビ視聴者を熱く興奮させることとなるこのライダーカップの舞台裏について語ってもらいました。

これまでおもにイギリスとアメリカで開催されてきたライダーカップをどのようにしてフランスに招致したのでしょうか?
招致が成功したのはさまざまな要素が重なった結果といえるでしょう。フランス人ゴルファーたちはこれまで、大会の運営資金となるライセンス料の値上げを受け入れることでライダーカップに対する彼らの思い入れをはっきり表明してきました。また、ル・ゴルフ・ナショナルでは毎年オープン・ド・フランスが開催されており、そのコースはプロゴルファーから非常に高く評価されています。さらに、パリという都市のプレステージや魅力、ヴェルサイユ宮殿に近いことなども大会招致に大きな役割を果たしました。

ご自身にとって招致活動に身を投じるモチベーションとなったものとはなんでしょう?
ゴルフに対する情熱です。2005年から2011年まで、私はフランスアマチュアチームのキャプテンを務めました。このチームからはヴィクトール・デュビュイソンやアレクサンダー・レヴィなど、才能あふれる若いプレイヤーが誕生しています。また、このチームで世界大会やヨーロッパ大会に優勝しました。私は大のゴルフ好きで、すべてボランティアとして多くの役職に就いています。

ライダーカップの開催期間中、どれぐらいの人出を見込んでいますか?
このまま行けば新記録を達成できそうです。おかげさまで、ネット販売したチケットは1時間20分で売り切れました。開催期間中の金曜から日曜まで、1日51,000人の観客を見込んでいます。ちなみに、2年前にアメリカ ミネソタ州のヘイゼルティンで開催されたときには、1日に45,000人のギャラリーが集まりました。また、3,000社近くのメディアがすでに大会の取材許可を得ています。

フランスで開催される今回のライダーカップにはこれまでの大会とは異なる何か特別な要素はありますか?
会場となるコースが、ライダーカップのような大規模な大会を開催できるよう特別に設計されている点です。ル・ゴルフ・ナショナルは大人数のギャラリーを収容できる、まさに「スタジアム・コース」と呼ばれるものです。小高い丘が数多く配されているので、観客はそこからプレイヤーたちを見下ろすことができ、理想的な角度でゲームを観戦できます。
過去の大会はもっと古くて平坦なコースで開催されました。ですが、このような大会にあれだけ大勢の観客が集まると、最前列にいる人はプレーをよく見ることができますが、2列目の人は苦労し、3列目より後ろになるとほとんど何も見えなくなります。

ル・ゴルフ・ナショナルのギャラリーはライダーカップの開催中、生ける伝説ともいえる二人の人物を間近に見ることになりますね。なにしろアメリカチームに、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが参加するのですから…。
ええ、その通りです。ヨーロッパチームにフランス人ゴルファーが加わっていればさらに盛り上がることになったのでしょうが…。それでも観客は、世界の超一流ゴルファーたちを目にするという、めったにないチャンスに恵まれることになります。タイガー・ウッズや現在世界ランキング1位に君臨するダスティン・ジョンソンは、今まで一度もフランスでプロのトーナメントを戦ったことはありません。フィル・ミケルソンはかつてゴルフ・ディズニーランドのコースでプレーしたことがありますが…なんと25年も前の話です。

アメリカの歴代大統領の多くと同じようにゴルフ愛好家として知られるトランプ大統領が、ライダーカップ開催中、パリに飛んでくるかもしれないという噂もありますが…。
確かにトランプ大統領ならなんでもありうるでしょう。アメリカチームがリードすることになればなおさらです。それに、昨年のプレジデンツカップは歴代のアメリカ大統領4人が観戦しました。もっとも、あの大会はニューヨークで開催されたのですが…。とにかく今のところ、土曜日(9月29日)にマクロン大統領が観戦する予定にはなっています。

最後に、観光という切り口からの質問をひとつ。フランスがもつ、ゴルフツーリズムのデスティネーションとしての強みはなんでしょう?
フランス観光開発機構(編集部注:当サイトFrance.frを運営する機関)と協力して、私たちはスペイン、ポルトガル、トルコ、モロッコといったゴルフツーリズムに定評のあるほかのデスティネーションとの差別化を図るための特別な戦略を実施しています。フランスは世界第1位の旅行先です。私たちは、フランスのゴルフコースをフランスが誇る美食文化、生活の美学、美しい風景や建造物を補完する要素として捉えてその魅力を強調していくコンセプトを採用しています。

パリから西に位置する、ゴルフ・ナショナルへのアクセス 

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