オーヴェル・シュル・オワーズ

セーヌ川の支流オワーズ川沿の小さな村。画家たちがアトリエを構えた村として知られている。セザンヌも2年間オーヴェルで絵を描いた。近郊にはドーミ エやピサロがアトリエを構えていた。しかし、なんといってもオーヴェル村はゴッホが死の直前をにすごした村として知られている。ゴッホは自殺するまでの2カ月間、晩年の傑作といわれる『オーヴェルの教会』や『カラスのいる麦畑』など、村の建物や風景をモチーフにした70点あまりもの作品を仕上げた 麦畑や糸杉などゴッホが描いたままの風景がいまもそのままに残り、ゴッホ記念館やザッキンの手によるゴッホ像が立つゴッホ公園などゴッホに関連する施設も多い。

アクセス: パリ・北駅もしくはサン・ラザール駅からポントワーズへ。クレイユ方面に乗り換え約1時間

ゴッホ関連のみどころ

ゴッホが南仏サン・レミ・ド・プロヴァンスを去り、オーヴェル・シュル・オワーズにやってきたのは1890年。2ヵ月余りで70点あまりの傑作を次々と生み出した。
ゴッホの題材となった主な場所には複製パネルが立てられていて、実際の建物とゴッホの絵を較べてみることができる。

  • ・ガシェ医師の家

  • ・郵便局

  • ・町役場

  • ・観光案内所

  • ・ノートル・ダム教会

  • ・オーヴェル城

  • ・墓地 ゴッホの墓は弟テオの墓と並んでいる。

  • ・ゴッホ像 ザッキンによるゴッホ像が駅と市役所の間にあるゴッホ公園にある。

ラヴーの宿屋(ゴッホ記念館)AUBERGE RAVOUX

ゴッホが下宿していた宿。4畳ほどの彼の部屋が当時のままに公開されている。1階には画家たちが集まったカフェが再現され、食事ができる。

住所: Place de la Mairie
時間 水曜~日曜日の10:00~18:00(土日・祝日は団体は午前中のみ入場可)

オーヴェル城 CHATEAU D'AUVERS (レリー城 Chateau Lery)

ゴッホをはじめ、セザンヌなど多くの印象派が活動の拠点とした土地柄にふさわしく、城内に印象派絵画記念館がある。外観は貴族の館をそのまま利用しているが、 館内はハイテク設備を備えている。音と光のオーディオ・ヴィジュアルで500点以上もの印象派絵画やパリの町並みを臨場感たっぷりに楽しむことができる。
時間: 4月~9月 10:30~18:00/10月~3月 10:30~16:30

休館日:月曜、クリスマスの時期~1月中旬

ドービニー美術館 MAISON ET ATELIER DE DAUBIGNY

バルビゾン派の画家ドービニーの自宅が美術館になっている。オーヴェル村に初めて構えられたアトリエ。1861年に建てられた建物で、修復されて1991年に史跡に指定された。
家の中を見ると、家中の壁に絵が残されている。ドービニーや子どもたちが描いた絵が主だが、ドービニーを訪れた画家のコローやドーミエの作品も残されている。
住所:61, rue Daubigny

時間:4月23日~7月中旬&8月中旬~9月末:木曜日~日曜日と祝日 14:00~18:30

休館日:月・火・水曜日

Auvert sur Oise