マルシェめぐりを最大限楽しむコツって?

パリの“住人”になる

旅の途中で、市井の人々でにぎわうマルシェにお邪魔するのは“普段着”のパリが垣間見られて、楽しいもの。初めてパリのマルシェへ出かけるのなら、3区にある「マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ」(Marché des Enfants Rouges)がおすすめです。パリで最も歴史のあるマルシェのひとつで、野菜や果物、魚介、生花などを販売しているほか、世界各国のグルメ屋台が軒を連ねているのが最大の特徴。お昼どきにはいつも行列ができているモロッコ料理店からは、異国情緒たっぷりのスパイシーな香りが漂います。かつてフランスの保護領だったモロッコの料理は広くパリの人々に愛されていて、そのクオリティも非常に高いのです。軒下に設けられたテーブルで、タジン料理やクスクスに舌鼓をうってみてはいかがでしょう。その他にも、レバノン料理や日本料理もあります。どのお店も料理を指差して注文ができるスタイルなので、フランス語に自信がない……という人も、安心です。

観光客におススメのパリの有名なマルシェ
モントルイユのマルシェ Rue Montorgueil, Paris 2区
ムフタールのマルシェ Rue Mouffetard, Paris 5区
アリーグルのマルシェ Rue d'Aligre, Paris 12区

有機農産物、有機加工食品を指すビオ(BIO)という単語は、最近日本でも耳にする機会が増えました。安心して口にすることができる良質なビオ製品が並ぶのは、6区のラスパイユ通りに日曜日だけ立つビオマルシェ(Marché Biologique Raspail)です。近郊の農家で作られたりんごを贅沢に搾ったジュースや、ソローニュ地方の野生の花のはちみつなど、豊富な品揃えは見ているだけでも飽きません。店員さんとの会話もマルシェめぐりの醍醐味なので、野菜や果物へのこだわりを教えてもらってから買いたいところ。きっと、ひと味もふた味も違って感じられるはずです。

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