ル・アーヴルの夏2017 開港500年祭

ル・アーヴルの街

パリ、サン・ラザール駅から電車で約2時間、ノルマンディー地方にある大西洋に面したフランス第2の港町。ル・アーヴルの町は1517年、国王フランソワ1世の意向を受けて港が建設されたことにより誕生し、その発展に伴い豊かさを築きました。

モネが「印象、日の出」を描き、19世紀の印象派発祥の地として知られています。また、華やかなヨットハーバーや2kmにわたるビーチなど、多くの印象派画家が描いた魅力的な海辺の風景が今なお残っています。

第二次世界大戦で町のほとんどを消失したため、町の再建を建築家オーギュスト・ペレに委ねらることになり、「コンクリートの父」として知られるペレは、まさにこの建築資材の価値を高めるべく、コンクリートを活かした町づくりに乗り出しました。ペレによるこの斬新な都市再建が評価され、2005年には世界遺産に登録されました。

開港500年祭<ル・アーヴルの夏2017>

ル・アーヴルは、フランソワ1世が、1517年に港を開港させてから今年で500周年を迎えます。

その際、2017年5月27日から11月5日まで開催される〈ル・アーヴルの夏2017/Un Été au Havre 2017〉は、多彩な形態、多彩な分野から成る祝祭に満ちた充実のプログラムを通じて、好奇心旺盛な人びとにル・アーヴルの町とその港の魅力を紹介する一大プロジェクトとなり、ル・アーヴルを訪れるに絶好の年となります。

総合ディレクターはパリの「ニュイ・ブランシュ」、「ヴォワイヤージュ・ナント」、「エスチュエール」など、フランスの数々の文化イベントを手掛けたジャン・ブレーズ。フランス国内外の現代美術アーティスト約50人がル・アーヴルに招聘され、街の中に期間限定もしくは常設の作品展示を仕掛けます。招聘アーティストは塩田千春、スラシー・クソンウォン、ジュリアン・ベルティエら。また期間中の特別展もお見逃しなく。

アンドレ・マルロー美術館(Le MuMa)

● ピエール・エ・ジル 2017年5月27日~8月20日

アンドレ・マルロー近代美術館にてアーティストデュオ、ピエール・エ・ジルの展覧会が開催されます。ピエールは1950年ラ・ロッシュ・シュル・ヨン、ジルは1953年ル・アーヴル生まれ。1970年代末から現在までに制作された80の作品を集めて催されるこの回顧展は、写真と絵を組み合わせた、おしゃれで心くすぐるポートレートが織りなす彼らのユニークなアートの世界に浸る貴重な機会となるはずです。

● 「印象、日の出」 2017年9月9日~10月8日

誰もが目にしたことがあるであろう、モネの名作「印象、日の出」。 ル・アーヴルで描かれた傑作が戻ってきます。 フレンチライン大西洋横断汽船旅客ターミナル 2017年5月27日~10月8日 大西洋横断汽船の資料としては欧州最大のコレクションを誇る「フレンチライン」の協力で、 ル・アーヴル港の歴史を旅情たっぷりに振り返る展覧会。

フレンチライン大西洋横断汽船旅客ターミナル

フレンチ・ラインズ協会Association French Linesがル・アーヴルの海運の歴史を紹介する旅情に満ちた展覧会を開催します。展示されるのは、ヨーロッパ最大の規模を誇る大西洋横断航路運営各社の古文書コレクション。オレリアン・ボリーとリュカ・テボーが空間演出を担当し、訪れた人を大西洋横断航路時代へといざないます。(2017年5月27日~10月8日)

その他のイベント

ラ・マニフィック・パレード 2017年5月27日ロワイヤル・ド・リュクス 2017年7月6日~9日クロージング祭 2017年10月8日

アクセス

PARIS SAINT LAZARE駅 ⇔ LE HAVRE駅(電車 2時間10分)

ROUEN駅 ⇔ LE HAVRE駅(電車 約50分)

コンタクト

GIP Le Havre 2017

1517 place de l’Hôtel de Ville

CS 40051 - 76084 Le Havre Cedex

Tel :+33 2 35 41 41 90

contact(at)lehavre2017.fr (外部リンク)

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