細やかな泡が特徴、ヴーヴレ

ヴーヴレの名はとりわけロワールワインのAOC(原産地統制名称)としても知られ、おもに軽発泡性の白ワインが作られています。

ヴーヴレVouvrayは、トゥールToursから数キロのところに位置する小さなコミューンです。ロワール川が流れ、丘の斜面には岩をくりぬいた住居やワイン生産者のカーヴが多く見られます。ヴーヴレの名はとりわけロワールワインのAOC(原産地統制名称)としても知られ、おもに軽発泡性の白ワインが作られています。

ヴーヴレのブドウ畑は2000ヘクタール以上の面積を誇り、海洋の影響でおだやかな気候に恵まれています。畑が川沿いにあるために秋に晴天が多く、そのおかげでブドウの過熟、さらには貴腐化が促進されます。太陽の光をたっぷり浴びた糖度の高いブドウからは、やわらかくまろやかな風味のワインや、甘口のワインができます。

ヴーヴレのワインはシュナン・ブランという単一品種から作られます。シュナン・ブランは、フランスのみならず世界的にも白ワインの最も有名な品種の一つで、数々の名高いワインに用いられています。シュナン・ブランの栽培が始まったのは10世紀のことです。有名なマルムティエ修道院Abbaye de Marmoutierを設立した聖マルティヌスがシュナン・ブランの苗をもたらし、剪定法を伝えたと言われています。その剪定法は現在も行われています。

ヴーヴレで生産されるワインのうち3分の2は細かな泡の軽発泡性で、長期間保存が可能です(10年もしくはそれ以上)。ロワール渓谷でよく見られる凝灰岩をくりぬいたカーヴは、ヴーヴレのワインを保存するのに適した条件(温度と湿度)を備えています。たとえば、アンボワーズ王城Château royal d’Amboiseの近くにあるカーヴ・デュアールcaves Duhardは、ヴィンテージワインを専門に保管しています。ここに行けば、1990年、1984年、さらに1953年のヴーヴレワインが見つかるのです !

細かな泡が特徴のヴーヴレワインは、ハードタイプのチーズを使ったおつまみに合わせて、食前酒として飲まれることが多いです。辛口、中辛口のタイプは、エイひれ、ブランケット(ホワイトシチュー)、アミガサタケを添えた子牛の胸腺肉など、白身の魚、肉ととても良く合います。それに対して一般的なヴーヴレワインは、リンゴ、ナシ、アーモンドペーストを使ったデザートに合わせるのがおすすめです。