最高のリキュール、ベネディクティン

ベネディクティンは、フランスを代表するハーブ系のリキュールです。16世紀初期にノルマンディー地方の街フェカンにあるベネディクト派の修道院で、長寿の秘酒として作られ始めました。

ベネディクティンは、フランスを代表するハーブ系のリキュールです。16世紀初期にノルマンディー地方の街フェカンにあるベネディクト派の修道院で、長寿の秘酒として作られ始めました。 18世紀のフランス革命で修道院が閉鎖され、一度レシピが失われてしまいましたが、19世紀にフェカン・ワインの卸売商であったアレクサンドル・ル・グラン氏がレシピの復元に成功し、新たに建設されたパレ・ベネディクティンに収容された蒸留所でベネディクティンの製造が再開されました。ベネディクティンは、食後にストレートかロックで飲むのが一般的ですが、カクテルのベースとしてもおすすめです。

ベネディクティンの製造過程

ベネディクティンの製造には、世界中のハーブ商が入念に選んだ、ナツメグ、シナモン、ヒソップ、メリッサ、メース、サフランなどをはじめとする、27種類もの薬草が用いられています。独自の製法による、これらの薬草の繊細な調合が、ベネディクティン特有の豊潤な風味と比類のない香りを生み出しているのです。 詳しい製造方法は極秘とされていますが、薬草を用いて4つの異なる調合物をそれぞれ煎じて、レモンの皮を漬け込んだり、時間をかけて銅製の蒸留器で精留したりして、《エスプリ》と呼ばれる、ベネディクティンの原料となる4つのアルコールを生成します。

これらの《エスプリ》をオークの樽の中で8か月の間熟成させ、それぞれのエッセンスを引き出すのです。蜂蜜と念入りに下ごしらえを施したサフランの煎出液を加え、55度に温めて原料の均質化を図った後、最後に再び貯蔵庫で4か月寝かせられてベネディクティンがようやく姿を現します。パレ・ベネディクティンのみで手に入るシングルカスクの生成には、小さなオーク樽にて更なる成熟と濾過の工程を要します。そして品質チェックを経て、晴れてベネディクティンとして認定されるのです。

パレ・ベネティクティンを訪れる

パレ・ベネティクティンは、ベネディクティンの蒸留所とアレクサンドル・ル・グラン氏のアートコレクションを収容するために建築された、ゴシック様式とルネッサンス様式を折衷させた、豪華で斬新な建築物です。

カクテルのアトリエ

パレ・ベネティクティンの一室で開催される《ベネディクティン・カクテル・ワークショップ》では、実際に3種類のベネディクティンを味わい、カクテルで楽しむ方法を教わることができます。講師はドーヴィルの5つ星ホテル《ホテル・ノルマンディー・バリエール》のバーテンダー長にして、フランスバーテンダー協会ノルマンディー代表のマルク・ジャン氏です。

ベネディクティンの理解を深める

パレ・ベネディクティンでは特別な体験枠が用意されており、参加者は原料や製造工程の解説を受けながら、ベネディクティンというリキュールについてさらに深く学ぶことができます。製造過程で生成され、ベネディクティンの原液となる4つの《エスプリ》を実際に見て、ほのかな甘い香りを楽しみましょう。

リンゴは、粉砕される前に、丁寧に洗われ、選別されます。粉砕後のリンゴは何時間かステンレス・タンクの中に放置されます。この工程を経ることで、色が良く抜け、タンニンが柔らかで苦みの少ないシードルを作ることができます。その後、リンゴは、シャンパンを作るのと同じような穏やかな方法で圧搾されます。

所要時間:約1時間30分、要予約
ご予約の方は博物館を無料でご利用いただけます。
料金:一人22€

パレ・ベネディクティンは、ベネディクティンの起源を物語る博物館であり、重要なアートコレクションもお楽しみいただけます。ステンドグラスのもとでベネディクティンやカクテルが味わえる試飲コーナー、そしてベネディクティンを用いたクレープやケーキ、アイスクリームなどの名物をお求めいただける喫茶店や売店も用意しています。博物館、蒸留所、貯蔵庫、現代アート展示を備えたパレ・ベネディクティンで、フランス蒸留酒の世界では欠かせないリキュール、ベネディクティンの魅力を是非ご堪能ください。

予約不要:入場料12€
ガイドサービスあり
*成人のみ対象

Palais Bénédictine(パレ・ベネティクティン)

110 rue Alexandre Le Grand - 76400 Fécamp – France (フランス―フェカン 764000 アレクサンドル・ル・グラン通り110) www.benedictinedom.com (外部リンク)