友永真也さん、岩間恵さんご夫妻に伺う フランス旅行の思い出とおすすめの観光地

フランスゆかりの方々に、その方ならではのお話を語っていただくインタビューシリーズ。今回は、リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン3に出演し、昨年ご結婚された友永真也と恵さんご夫妻にお話を伺います。真也さんにとってフランスは、学生時代を過ごした第二の故郷。YouTubeチャンネル「しんめぐの日常」では、お二人でフランス各地の観光を楽しまれている動画も配信されています。今回は、そんなお二人のフランス旅行の思い出やおすすめの観光地についてお話を伺いました。

France.fr:真也さんは、フランスのトゥールに6年間住んでいらっしゃったと伺いました。その時の生活の様子や、トゥールの街について教えていただけますか?

真也さん:トゥールはもともと15世紀にフランスの首都として機能した街なので、当時建設された素晴らしい橋や大聖堂などの建物が残っているのが特徴です。とはいえ、街自体は歩いて1日で全部回れるほどの大きさで、新市街から道一本入ると旧市街にすぐに行けたりするのも、僕はすごく好きでしたね。

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真也さん:あと、トゥールの人たちはみんな優しいです。明るいというか。歩いていてすれ違う時に、知らない人でも挨拶をするんです。綺麗な街並みに合った素敵な人々だな、と思いました(笑)。
ちなみに、フランス語が一番綺麗といわれているのがロワール地方です。トゥールはロワール地方の中心都市なので、フランス語を学ぶ際の留学先としてもおすすめです。


France.fr:YouTubeの動画で、2019年のお二人のフランス旅行の様子を拝見しました。パリ、中部、南仏など様々な場所を巡られていましたね。恵さんは、その時が初めてのフランス旅行だったのでしょうか。

恵さん:初めてのフランスは『バチェラー』の最終回の撮影だったのですが、その時は3日間しかなくて観光どころではなかったんです。なので、2019年の10月半ばに二人で行ったのがほとんど初めてのフランス旅行です。
最初にパリを訪れて、トゥール、マルセイユ、ニース、エクサンプロヴァンス、ニーム、アヴィニョン、マルセイユ…と移動しました。
街ごとにまるで国が違うかのように雰囲気の違いを感じました。なにより、まず気温の差が激しくて、トゥールではダウンコートを着ていたのに、南仏では半袖みたいな(笑)。

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France.fr : フランスでのカルチャーショックなどありましたか?

恵さん:私、行く前はフランス人についてのステレオタイプを持っていたんです。例えば、英語で話してもフランス語で返ってくる、とか。でも実際に行ってみると、特に田舎の人たちはみんな優しくて、フランス語ができなくても気さくに話しかけてくれました。

真也さん:ここ何年かで、フランスの人たちの英語力って伸びたと感じます。僕が初めてフランスに行った1999年は、お店に行っても全く英語が通じなかったんですよね。でも今の若い人たちはみんな英語ができます。

恵さん:でも、レストランのメニューはフランス語しかないところが多かったです。だから、フランス語が分からないとどんな料理が出てくるか分からないだろうなと、困惑しました(笑)

トゥールにあるレストラン ガストロのミック料理©Eternal Friends トゥールのレストランにて

France.fr:訪れたのエリアで、お二人が特に印象に残っている場所、事柄を教えてください。

恵さん:レンタカーを借りて、トゥールを拠点に2日間でロワールの古城めぐりをしました。どこも近いので回りやすかったです。

真也さん:ロワールの古城で僕が特に気に入っているのがシュノンソー城です。ロワール川の支流のシェール川にかかっていて、歴代の城主が皆女性だったという特徴があります。お城に入った時に受ける印象が柔らかく、メインフロアの白黒のタイルなどの装飾にも繊細な女性らしさが感じられるんですよね。

シュノンソー城©Eternal Friends シュノンソー城

恵さん:私はヴィランドリー城が好きです。どのくらい時間をかけて作ったんだろうって、圧巻でしたね、あの庭は。

恵さん:南仏では、アヴィニョンが好きでした。塀に囲まれた小さな街に大きなお城がある風景が独特で面白かったです。街全体が温かみのある色に包まれていました。AirBnBで一般の方のお家に泊まったのですが、古い建物の雰囲気も良かったです。

真也さん:僕は、以前から行ってみたいと思っていたエズ村にようやく行けたのが嬉しかったです。

エズ村ドローン風景©Eternal Friends エズ村ドローン風景

恵さん:本当に天空の村みたいだったね。

真也さん:まるで映画のワンシーンのような、別世界でした。

恵さん:フランスはどこに行っても絵になるので「ここはちょっと」という場所がなくて素晴らしかったです。



France.fr : 現地の食べ物はたくさん試されましたか?

恵さん:実は、私は普段パンよりもご飯派なので、主食がパンのフランスだと小麦粉を毎日取り続けることになるのが不安だったのですが、いざ本場のクロワッサンを食べてみるととても美味しくて。「こんなにおいしいんだ!」と毎日食べていました(笑)。

真也さん:朝はホテルの朝食ではなく、ブランジュリーに行って、パン・オ・ショコラやクロワッサン、そしてコーヒーとオレンジジュースを頼むんです。この組み合わせがめちゃめちゃ好きで。

恵さん:地方の名産物でいうと、マルセイユでブイヤベースを食べました。ホテルの人がおすすめしてくれたレストランでいただいたんですが、「こんなに魚の出汁が出るのか」と驚くくらい濃厚な味で美味しかったです。

Robust stew, similar to a bouillabaisse features a variety of the sea's edible treasures such as baby manila clams mussels prawns calamari sea bass and crab in a rich tomato base ©Kcline©Kcline, gettyimage ブイヤベース

真也さん:ボリュームもたっぷりで、ストップするまで何回もスープを注いでくれました。

恵さん:あと、日本の高級なお肉って霜降りがたくさんなイメージですが、フランスではもっと肉感の強い赤みの肉が多くて、淡白な肉が好きな私には合っていました。


France.fr:日本からカップルで旅行する方へのおすすめの旅プランがあったら教えてください。

真也さん:僕、夏のフランスの日の長さが一番好きなんですよね。夜10時でもみんな外に出て、パリのセーヌ川沿いのお洒落なバーに行ったり。そういうのはお勧めです。あとは、せっかくフランスに行ったらパリ以外の地方にも足を運んで欲しいです。パリと地方はこんなに違うんだ!っていう発見がたくさんあるので。

%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%8C%E5%B7%9D©Eternal Friends セーヌ川

恵さん:リゾート感のある南仏、特にニースとか綺麗な街を巡るのが良かったです。前回私もほぼ初めてのフランスだったのですが、最初はやっぱりべたなコースの方がハードルが低いし、カップルで行っても楽しいと思います。エズとかカンヌとか近いので、車を借りてドライブしつつのコースが良いと思います。


France.fr:コロナが収まったら、フランスで訪れてみたい場所や、やってみたいことはありますか?

恵さん:第一に行きたいのはやっぱりモン・サン・ミッシェルです。オムレツとムール貝を食べるのが今の目標です!

真也さん:モン・サン・ミシェル連れていきたいな。あとは僕が1年間住んでいたリヨンにも連れていきたいですね。

Le Mont Saint-Michel tidal island in beautiful twilight at dusk, Normandy, France ©4maksym iStock Getty Images Plus©4maksym iStock Getty Images Plus モン・サン・ミッシェル

恵さん:あと、シャンパーニュ地方など、美味しいワインが飲める場所に行きたいです。実家がブドウ農家なので、フランスのブドウ畑を見てみたいなって。

真也さん:ボルドーとかブルゴーニュとか、ワインの名産地はたくさんありますよね。トゥールの近くにもブドウ畑あります。

恵さん:この前のフランス旅行で、小さい街がとてもよかったので、また村に行きたいですね。プロヴァンスのゴルドとか行きたいです。(旅行本を見ながら)こういう本を見ながら、次はここに行きたいという所があったらメモしているんです。アヴェンヌ村も行きたいです。

Gordes, one of the most beautiful and most visited french villages ©therry iStock Getty Images Plus©therry iStock Getty Images Plus ゴルド

真也さん:僕はまだストラスブールに行ったことがなくて。いつも車で通るんですけど、ちゃんと降りたことがないので、行ってみたいです。国境を接するドイツの影響を受けた街並みや文化だと聞いているので、気になっています。


France.fr:France.frの読者へのメッセージ、またはご案内したいご自身の活動や近況などございますか?

真也さん:フランスに行きたいと思っていても、皆さんずっと行けていない状況だと思うので、その気持ちをどうやって落ち着けるかっていうことですよね。僕もその一人なのでよくわかります。でも同時に、普通の世界を見たことがあるからこそ、コロナの状況で元気のないフランスを見るのが辛いなという気持ちもありました。
今後の活動としては、フランスにいる人達とオンラインで繋ぎ、現地の様子を紹介してもらうようなコンテンツを、僕たちのYouTubeで発信していけたらなと思っています。

恵さん:もともと「パリって夢の街、フランスって夢の国」という憧れのイメージがありましたが、実際に旅行をしてみて本当に素敵な国だと感じました。今すぐにはなかなか行けない状況ではあるけれど、本とかサイトを見てフランスの勉強をしつつ、次に行ける日を楽しみに待とうかなと思っています。行きたい場所をリサーチしながらポジティブな気持ちでいるのが一番良いと思います。

真也さん:確かに、今が準備期間だと思って、行きたい場所への行き方などしっかり調べて、パーフェクトに計画を立てておきたいですね(笑)


友永真也さん、恵さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。



Profile(敬称略)

プロフィール画像©Eternal Friends

友永 真也
1987年神戸生まれ。実業家。
中学・高校時代フランス留学を経て、甲南大学経営学部を卒業。
2015年 留学時に培った語学力とネットワークを活かし、日仏を繋ぐ貿易会社を設立、経営。
2019年 Amazon Prime Video 『バチェラー・ジャパン シーズン3』の3代目バチェラーとして番組に参加。
大の犬好き。エターナルファミリーというペットの飼い主に寄り添う情報サービスサイトを運営。

岩間 恵
1993年山梨県出身。東京女子大学卒業後、アメリカ留学を経て2019年配信の『バチェラー・ジャパンシーズン3』に参加。現在は地元、山梨県笛吹市の観光大使を務めながら、モデル・インフルエンサーとして活動している。

友永真也さん instagram (外部リンク)
岩間恵さん Instagram (外部リンク)
YouTube「しんめぐの日常」 (外部リンク)

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