コルマールのウンターリンデン美術館

2015**年に拡張工事が終了したウンターリンデン美術館は、パリ以外ではフランスで来訪者第2位の有名美術館です。特に、ドイツ人画家グリューネヴァルトの傑作「イーゼンハイムの祭壇画」を一目見ようと世界各地から多くの人が訪れます。** コルマール中心部にある13世紀に建てられた旧ドミニコ派修道院。その中に入るウンターリンデン美術館では、中世末期からルネサンス期の絵画、彫刻を中心とした見事なコレクションを展示しています。
見学順路は建物の中だけはなく、中世期の回廊が残る中庭に時々出るようなコースになっており、以下の豊富なコレクションを鑑賞できます。

  • 絵画
  • 彫刻
  • 12世紀から16世紀までのオブジェ
  • 装飾美術品や民俗・芸能の郷土品
  • 近代アート作品や考古学品

金銀細工品、戦闘用の武器や狩猟道具

ウンターリンデン美術館は西洋宗教芸術の傑作「イーゼンハイムの祭壇画」を所蔵しています。同作品は1512年から1516年にかけて、画家グリューネヴァルトと彫刻家ニコラ・ド・アグノーの2人によって制作されたものです。

装飾美術品の展示室では、フランス東部の金銀細工品や戦闘用の武器、狩猟道具を紹介します。

考古学品の展示室では、ベルクハイムのモザイク画(3世紀)といった当時の家庭生活を物語るもの、王族の金装飾品や墓所等、埋葬に関わるものなど先史時代から7世紀までの考古学的出土品を紹介します。人類がどのような進化の過程を辿ってきたかのアウトラインを見る事ができます。

近代アートの展示室では、モネやギヨマン、ボナール、ドローネーといった近代の主要画家を紹介します。とりわけ戦後の抽象画家(マニェッリ、ポリアコフ、スーラージュ、ヴァン・ヴェルデ、ヴィエイラ・ダ・シルヴァ)や、デュビュッフェやピカソの具象絵画について、詳しく解説されています。

2015**年の拡張工事**

2015年末より、館内の内装が変わっています!革新的な美術館学に基づいて広大な展示スペースを有効利用することで、今日のウンターリンデン美術館は所蔵コレクションをより効果的に陳列し新たなスタイルで展示しています。

旧修道院、古代ローマの共同浴場は改装され(旧館部分)、主に古代アートの展示、臨時イベントに使われます。

煉瓦と銅を使った新館は3階建てになっており、主に近代アートと現代アートの展示に使われています。また、企画展は3階部分で行われます。

19世紀、20世紀初頭の芸術は 修道院(旧館)と新館をつなぐ地下廊下ギャラリーに展示しています。

住所:Musée Unterlinden 1, rue d'Unterlinden 68000 Colmar

Colmar 

1,rue d'Unterlinden, 68000 Colmar