コルシカ料理

コルシカ島の名物料理、海と山の幸

コルシカの美食は、海の幸と山の幸をふんだんに使ったこの土地独特の、フランス人にとってもある種エキゾチックな味を楽しめます。それはもちろん、本土から離れ、またイタリア料理の影響を強く受けるなどの地政学的背景を大きく反映しているのです。

コルシカの名産品

栗: 山がちな地形で平地が少ないコルシカで主食として親しまれてきたのは、栗でした。実に3万ヘクタール以上の栗林があり、様々な料理に使われており、コルシカ文化の一部となっています。栗の実をひいた粉を練って作る、イタリア風の粥「ポレンタ」が代表的な主食の食べ方です。

チーズ: 羊、ヤギの酪農が盛んなコルシカのチーズもまた、羊乳のチーズと、ヤギの乳のシェーブルチーズです。フレッシュなものから熟成の進んだものまで、様々なチーズが選べます。最も有名なのが羊かヤギの乳を使ったフレッシュチーズのブローッチュで、1998年に原産地呼称制度AOCに認定されている高級チーズ。カネロニやベニエといった数々の料理に使われています。

ソーセージ: コルシカの豚肉加工品は、山の中で家内工業的に作られ、半放牧で育った品種の豚を使ったハムなどがあります。コルシカ産のフィガデーッルやコッパ、ロンツやプリヅーットゥといった豚肉製品を味わってみてください。

その他: 山の名物として、オリーブオイル、マキの蜂蜜なども。乾燥させたトマトなどの保存食もあり、これらを持って川の清流でピクニックが夏のバカンスにはベストマッチです。

もちろん海に囲まれたコルシカ島では魚介類も豊富。南仏らしくオレガノやミントなどの地元のハーブ類とともに楽しみます。

コルシカ島のデザート コルシカを象徴するデザートといえば、ブーロッチュとレモンを使ったケーキ、フィアドンヌです。また、カニストレリという、甘く、香りのついた焼き菓子もあります。コルシカ島のみかんでデザートを終えるのもおすすめです。

コルシカ島伝統の飲み物: アペリティフにおすすめなのは、ワイン、 オレンジ、キニーネをベースにしたカップ・コルス(Cap Corse)や栗の粉を使ったビールのピエトラ(Pietra)です。ワインはどれも島のイメージに似て多彩です。バラーニュ地方の白ワイン、ヴェルメンティーノ(Vermentino)(カルヴィノのAOC)はタコのサラダに、スキアカレッロの赤(Sciaccarello Rosé)(アジャッチョのAOC)は、ハムやソーセージの盛り合わせに、ミュスカ・デュ・カップ・コルス(muscat du cap Corse)(甘口で自然)はフィアドンヌと一緒に楽しむのに最適です。

コルシカ島の料理を味わう

  • 手作りの製品 :島の南に、豚肉加工品やチーズ、ワインを売っている食料品店が2か所あります。ロッリウ・ア・ポルトベッキオ(l’Orriu à Porto-Vecchio)とテンピ・ファ・ア・プロプリアーノ(Tempi Fà à Propriano)です。
  • グリマルディ・ショコラティエ(Grimaldi chocolatier)(コルシカ島、バスティア、アジャッチョ):ショコラテェイエであり、砂糖菓子屋でもあるこのお店では、ブーロッチュを入れ、栗の葉の上で焼かれた甘いお菓子、ファルキュレッレが食べられます。
  • パスカル・フロリの豚肉店(Charcuterie Pascal Flori) :ムラーノやサンフロレントの高級品を揃えています。

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