公爵夫人の甘くロマンティックな人生を南仏エクスで追体験!

コーモン公爵夫人ポリーヌ(1767年〜1850年)がかつて暮らしていたコーモン邸。この貴族の大邸宅が2年前に修復で美しく生まれ変わり、ポリーヌが南仏エクス・アン・プロヴァンスの町で過ごした日々を感じさせるスペースが一般公開されています。

そんな伯爵夫人ポリーヌの一日を追体験してみましょう。
邸宅一階の心地いい部屋でお茶を楽しんだあと、公爵夫人は専属の料理人を連れて旧市街の路地を巡り、さまざまな人気料理の誘惑に駆られながら、昼食のメニューを決めに出かけます。20種に及ぶ焼き立てパンが並ぶル・ファリノマンフー(Le Farinomanfou: 5 rue Mignet)へ行けば、お気に入りのパンが見つかるはずです。パッサージュ・アガール(Passage Agard)のチーズ専門店で見つけた掘り出し物のチーズを一番引き立ててくれるワイン。エクスの丘陵が生んだロゼワイン街のマルシェに溢れるメロンやさまざまな果実は、食後にいただくと気分がさっぱりします。

昼食は、フランス式庭園の池のそばにある部屋で。街の特産品と新鮮な食材を堪能できる、贅沢なひとときです。

館の上階に行ってみましょう。身も心も風景画に捧げた印象派の画家、アルフレッド・シスレーの作品があり、世界中から集めた60点の名作が展示されています。

友人たちを迎え、音楽サロンで一緒に過ごしたあとは、少し休息をとる時間。調度品と洗練された漆喰彫刻が美しい夫人の部屋は、豪奢さと甘い生活が溶け合う空間です。

午後4時、それは穏やかなマザラン地区を離れてミラボー大通りを渡り、街の反対側へ向かうのにふさわしい時間。次の旅行で友人へ渡す贈り物を探すため、路地を散策します。石けん、ラベンダーのサシェット......エクスの名物、カリソンがたっぷり詰まった菓子箱や、ピュイリカール(Puyricard)のチョコレートは、お土産にぴったりです。そんな午後を締めくくるのは、独創的なスウィーツが並び、装いを新たにしたパティスリー、ウェーベル(Weibel: 2, rue Chabrier)がいいかもしれません。

邸宅に戻る前に、エクス・アン・プロヴァンスの観光局を覗いてみましょう。
ここでは、日本語の市街図をもらったり、文化施設への入場が無料になり、さまざまなショップで割引が効く、エクス・シティ・パス(Aix City Pass)を購入したりできます。(くわしくはこちらの (外部リンク) 13ページから)。

*コーモン邸〜コーモン・アート・センター(Hotel de Caumont – Centre d'Art Caumont)
3 rue Joseph Cabassol
13100 Aix-en-Provence
企画展
印象派画家・シスレー(Sisley l'impressionniste)
10月15日まで
通常観覧料:14ユーロ
割引観覧料:10ユーロ
家族向けサービス:大人2名と子ども1名分の料金を支払った場合、2人目の子ども(7歳~17歳)は無料

エクス・アン・プロヴァンス観光局
300, Avenue Giuseppe Verdi
13100 Aix en Provence
Tel. +33(0)4 42 161 161

公式ホームページ(英語版あり)はこちらから (外部リンク)