建築好きな旅人におススメ!フランス文化省認定「歴史と芸術の町」イエールへ。

●イエールは、19世紀に英国ヴィクトリア女王も滞在した、由緒正しいバカンス地!

温暖な気候に恵まれたイエールは、18世紀頃からフランスや諸外国の作家や政治家などのバカンス地として有名になりました。19世紀に入り、近代建築に特化した町づくりに貢献したのが企業家アレクシ ゴデイヨと建築家ピエール シャプラーです。噴水や豪華な邸宅群、カジノやグランドホテル、舞踏会広場などを町の中心の椰子の木の街路樹がある大通りに配置し、この海辺の小さな町を魅力ある町に作り上げました。1875年の鉄道開業により、 町が活気づき、1892年に英国ヴィクトリア女王が滞在したことで更に上流階級の人たちのバカンス地として 人気を博しました。当時の素晴らしい噴水の数々、魅力たくさんの豪華な邸宅群、洗練された装飾のグランドホテル、オリエンタルとヨーロッパ文化が融合したヴィラモレスクなど、大変興味深い建物がたくさん現存しています。

●フランスでも大変珍しい古代ギリシャ都市オルビア遺跡群は必見!

町の歴史は紀元前4世紀にまで遡り、ギリシャ人がイエールの海側に海上貿易の中継地を築きました。その後9世紀には領主フォス氏が丘の上に要塞城を構え、中世の町が発展。旧市街では城下町を囲んだ城壁の名残が見られ、石畳の細い路地や階段や情緒ある佇まいなど、まるで中世にいるかのように、至る所で歴史的建造物群をご覧いただけます。

●海が見えるヨット型の邸宅!20世紀の芸術家達が愛したヴィラノアイユ。

1923年、芸術や文芸などの擁護者であったマリーローとシャルルのノアイユ夫妻が、建築家ロバート マレ ステイーブンに依頼し、海や島を一望できるイエール旧市街の丘に、屋内プール付きのモダンな邸宅を建てました。ヴィラノアイユはヨットのような形をしていて、ゲヴレキアンによるキュービズムの庭も必見です。

20世紀を代表する芸術家たちブニュエル、コクトー、ジャコメッティ、ダリそしてマンレイなどが、ここヴィラノアイユに滞在し創作活動をしました。現在、邸宅は一般公開され芸術、モード、デザイン、音楽、建築などの分野において、国際的な発表の場となっています。ノアイユ夫妻の芸術家たちとの交流や暮らしぶりを紹介した常設展があり、芸術家たちの作品も公開中!毎年4月にモードフェステイバル、7月にはデザインパレードなどの国際イベントが開催されます。又、来年夏にはポルクロル島にカルミニャック財団の近代アート美術館がオープン予定です。

●プロヴァンスのお土産を探しながら石畳の細い路地、 中世の雰囲気を残す町並みへ。

イエール旧市街には南仏の特産品オリーブや蜂蜜、ワインのお店、カラフルなプロヴァンス柄のテーブルクロスや生地、陶器類などを扱う土産やさん、センスの良い雑貨屋さん( ソレイアード)、チーズ屋さん、パン屋さんにケーキ屋さん、カフェやレストランが建ち並び、大変活気があります。土曜日の朝市もお忘れなく。

イエール観光局 http://www.bonjourhyeres.com (外部リンク)

イエール観光局には日本人スタッフ・角野由佳さんが働いています。質問はお気軽に日本語でどうぞ!
ymalaurent@hyeres-tourisme.com (外部リンク)

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