「赤はアンガジュマンの色Rouge couleur de l’engagement」展

6月27日~8月25日まで、ボルドーのサンテミリオン特級格付け、シャトー・ラ・ドミニクでは、建築家ジャン・ヌーヴェルによるワイン醸造室が、芸術における赤色の役割を取り上げる展示室に様変わりします。

赤ワイン色に輝く素晴らしいタンクを擁するこの醸造室は、パリケ・ブランリー博物館やパリフィルハーモニーのホールを手掛けた建築家、ジャン・ヌーヴェルによる傑作とも言えるもので、屋上のテラスからはボルドーのすぐ近くにあるサンテミリオンのブドウ畑を一望できます。

2012年、シャトー・ラ・ドミニクがこの最新技術の設備を導入したことは、ボルドーワイン博物館(シテ・デュ・ヴァン)のような斬新な建築物になじんでいるこの地方の面目躍如ともいえるでしょう。

「風景をキャッチし、テロワールに触れ、感動を与える」この場所で、シャトー・ラ・ドミニクは、昨年に続いて赤をテーマに特別展を開催します。
今年は赤の色を、都市生活にかかわるすべてという広い意味での政治へのアンガジュマン(参加)の色として取り上げます。

ブドウ畑の芸術

展示作品は写真、絵画、デッサン、ビデオと多岐にわたり、赤を現実世界と芸術の間の架け橋として、希望に満ちたビジョンを提示します。

約15名にも及ぶ様々な国籍の招待アーティストの中で、特に注目なのがムーブメント・クリエーター、別名フリー・フィギュレーション創作家のロベール・コンバ、ジャン=ピエール・レイノーやジェレミー・ゴベ。
「ウールを率いる自由の女神」と題する設置作品は、ジャガード模様に織られたウールのオリジナル絨毯を組み込んでおり、労働者の闘いを彷彿させます。

ブドウ畑、建築、展示物の説明と続いた見学の締めくくりとして、サンテミリオンの北西、ポムロール地区に隣接した29haのブドウ畑を誇るシャトー・ラ・ドミニクのワインの試飲をお楽しみください。

実用情報 

2019年6月27日~8月25日
予約いただいた方のみ入場可能
Château La Dominique – Saint-Emilion