パリ、アンヴァリッドで音と光の3Dショー 「アンヴァリッドの夜」開催中

パリの廃兵院アンヴァリッドで、夏の期間開催される人気のイベント「アンヴァリッドの夜」。今年は第一次大戦休戦100周年を記念して「1918年、新世界の誕生」と題した音と光のプロジェクションマッピングを実施しています。

少年の名前はマルタン。1914年に大戦争が勃発した時、彼は7歳でした。田舎からパリに疎開していたマルタンが、4年後目にしたのは戦後という名の新世界の誕生でした・・。少年と過去を回顧する老人。2人の視線を交差させた3Dショーを見つめる観衆は、真の歴史絵巻の中に引き込まれていくのを感じます。
幻想的なスペクタクルの中で、観衆は戦争の前線から塹壕、軍需品工場へと導かれていきます。戦闘を生き抜いた男たちや労働に従事した女たちなど‘大戦’を生きた人々の横顔が紹介されています。廃兵院中庭の建物ファサードをキャンバスに、35コマからなる音と光の3D映像が投影される3Dショー(約50分間)は、まさに過去へのタイムトリップとなっています。

本年より上記3Dショー鑑賞後に、ドーム教会の夜間見学も可能になりました。教会内部は蝋燭を模したライトの仄かな光で照らされ、幻想的な雰囲気が醸し出されています。中央のナポレオンの墓を取り囲むように、ヴォーバン、リヨテ、フォシュなど数々の元帥、ナポレオンの息子でエグロンの愛称で知られるナポレオン2世など偉人達が永眠しています。