エル・グレコ展、パリのグランパレ

2019年10月16日から2020年2月10日まで、グランパレでエル・グレコの作品を集めた大回顧展が行われます。未だ謎の多いこのアーチストの様々な側面を発見する、またとない機会です。

本名ドメニコ・テオトコプロス、別名<エル・グレコ>については、‘悔悛する聖ペテロ’や‘聖母昇天祭’といった数点の代表作品で知られているにすぎません。16世紀のビザンチン正教美術の伝統を受け継いだイコン画家であった彼は、徐々に独自の世界を切り開いて確立、特異な画家として知られることになるのです。

特にイタリア画家のティツイーアノ、ティントレット、そしてミケランジェロの大作にインスピレーションを受けた、革新的で大胆な画法により、絵画史において特別な地位を占める彼の作品の数々を、2019年10月16日からグランパレで鑑賞できます。

当時の伝統と現代性のはざまで、彼はルネサンス最後の、と同時に、16世紀スペイン黄金時代の最初の巨匠という特別な位置づけを得ます。
彼の作品は存命のうちに評価を得ましたが、徐々に忘れ去られるようになり、彼の死後2世紀にわたって誹謗中傷を受けたものの、その後再評価と議論の対象になります。そして20世紀の初めにようやく、特にピカソなどの画家たちにより彼の本来の功績が認められました。

フランス初上陸、エル・グレコ回顧展!

エル・グレコの初めての回顧展がフランスで行われるにあたり、エル・グレコの素晴らしい多くの作品に光を当てるその比類ない場所として、グランパレ以外の最適な所が他にあったでしょうか?大作を展示する大展示室から、今までにないショーやイベントに至るまで、わくわくするプログラムが1900年のオープン以来、変わらない伝統あるスペースで展開されます。
このように、グランパレは100年以上にわたり毎年、新たな魅力が加わっていますが、2020年12月からはさらに大きな変貌を遂げるリニューアル工事が予定されています。毎年およそ200万人に上る来場者が、いつも驚かされる何かがあるのです!

実用情報 

2019年10月16日~2020年2月10日
11€~15€