フィルハーモニー・ド・パリでエレクトロ展を開催

2019年8月11日までフィルハーモニー・ド・パリではエレクトロニックミュージックをテーマにした大規模な展覧会「エレクトロ」を開催し、当音楽ジャンルのイマジネーション、イノベーション、伝説、造形芸術との交流について探求します。

デジタル革命に伴い、2010年以降、エレクトロミュージックは現代カルチャーの主要トレンドとしての地位を確立しました。120 BPM(毎分心拍数)【*】を超えるような激しい勢いで世界を席巻し、パリやベルリンの若者、イビサ島やインド・ゴア州の観光客、フリー・パーティーを楽しむ新しいパンクスやロサンゼルスのミレニアル世代などを夢中にさせているのです。
【*】2017年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『BPM ビート・パー・ミニット』(原題『120 Battements Par Minute』にちなむ表現。

エレクトロミュージック、文化と社会の変容を映し出す鏡

「ダンスミュージック」は30年以上前にシカゴとデトロイトのアンダーグラウンドなクラブで誕生し、ロックのカルチャーを失墜させました。ハウスとテクノから生まれたエレクトロミュージックは、まず地下のレイブパーティーを支配し、その後ヨーロッパ中に広まります。そしてロックと同様、文化と現代社会の変容を映し出す鏡となりました。

実験的な展覧会

当展覧会の鑑賞コースを演出するのは、DJのローラン・ガルニエが担当した没入型サウンドトラックです。1970年代のディスコから現代の未来派テクノまで、クラシック、ヒット曲、レアミュージックを用いて時代のエスプリを合成した約10のテーマミックスを通じて、エレクトロミュージックの歴史を振り返ります。

エレクトロミュージックの理想とエネルギーとBPMは、まさに現代の鼓動とリズムを表現しているかのようです。クラフトワークからダフト・パンクまで、ジャン=ミシェル・ジャールからジャックやモレキュルまで、ローラン・ガルニエから1024 architectureまで…。数多くのアーティストとミュージシャンが当展覧会に協力して新たな体験を考案し、エレクトロミュージックとの新しい関係をつくり出しました。

エレクトロミュージックのイマジネーションやイノベーションや伝説、さらにはほかの芸術との関係性を探求する当展覧会には、エレクトロミュージック・シーンの活力と現代性が反映されています。

クラフトワークからダフト・パンクまで、スペシャルな展示物

当展覧会の充実の展示物は、展覧会の実現に協力したミュージシャンやアーティストの厚意によるものです。7月にフィルハーモニーで3回の3Dショーを公演するクラフトワークは、当展覧会のために立体音響を使った一連の3Dビデオを制作しました。

ジャン=ミシェル・ジャールは、レアなシンセサイザーを集めた彼のプライベートコレクションから生まれた「架空のスタジオ」を展示し、自身のキャリアを支えてきた革命的なテクノロジーにオマージュを捧げます。

ダフト・パンクは、彼らのミュージックビデオ「テクノロジック」にインスパイアされた斬新なインスタレーションを通じてその想像世界を入れ子の構造で紹介するのと同時に、彼らの美の制作プロセスの一端を明らかにします。

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