カルカッソンヌのシテの“同心円と偏心円”

2018年5月4日から9月30日まで、中世の要塞建築に革新的な解釈を与えるために カルカッソンヌの城塞の塔と城壁につかの間の作品が登場します。

無限の視点を生み出すために、細分化される視点。カルカッソンヌのシテのユネスコ世界遺産登録20周年を記念するために、国有建造物センターが選んだのは、アナモルフォーズの原則にもとづく独創的なインスタレーションです。

世界的に有名なフランスで活躍するスイス人アーチストのフェリス・ヴァリニの作品です。彼の絵は、建築空間をより良く探るために枠組みを無視し、彼の作品は、インスタレーションの内部に至るまで、つねに驚異的です。ロープによる作業の専門家チームが、色を塗ったアルミニウムの薄片を、シテの西側の城壁や塔に張り付け、連続した黄色い“同心円と偏心円”を形作ります。

シテに革新的な解釈を与える作品

シテと城下町の間にあるオード門に向かう坂を登れば、自由に見学できるこの作品は、シテの建築からインスピレーションを得ながらも、シテのヴィジョンや認識を変えるものです。城や城壁を散策しながら、見学者は、色が塗られたフォルムと要塞についての様々な視点を発見し、建築と目が作り出す作品の斬新な見方を発見していきます。

この試みはまた、建築遺産と現代アートの対話をテーマにしてオキシタニー/ピレネー・メディテラネ地域圏が開催する夏のイベント、第7回建築と現代アートのイン・サイチュの一環でもあります。