ランスのルーブル美術館分館で『黒い太陽』展

オー・ド・フランスにあるランスのルーブル美術館分館では、珍しい展覧会が企画されています。黒――詩情や欲望の源としての――から着想を得た傑作を集めるのです。黒は、色彩であるにしろないにしろ、空、そしてこの地方にあった鉱床の石炭を想起させます。2020年3月25日から7月6日まで開催されます。

黒は、すべての始まり、無限、時を超えたものの色であると同時に、死、無知、パラドクスも意味します。黒は光の不在、虚無、すべての色を楽しく混ぜ合わせたもの、それとも何も見えない状態を表すのでしょうか? 2020年3月25日から7月6日までランスのルーブル美術館分館で開催される『黒い太陽』展は、さまざまな問いを投げかけてきます。

芸術的創作によって黒の官能を昇華する

さまざまな意味を持っているために、黒には魅惑だけでなく恐れも読み取れます。これは芸術家たちが黒の美しさと官能を、創作の中で昇華するためにきわめて大切な「憂鬱」を生み出すものです。伝説的な『黒は色彩』展(1946年にパリのマーグ画廊で開催され、マティス、ブラック、ルオーらが参加した)から75年近くをへて、ランスのルーブル美術館分館を訪れる人は、古代から現代にいたる西洋芸術の中で、黒がさまざまなものを象徴してきたことを示す、魅力的な世界に浸ることができます。

展覧会は、私たちになじみ深い、夜や暗い空を表現する黒の展示から始まります。原初的で人の生理に訴える黒は、芸術作品の創造の中心的な要素ですが、いっぽうで神聖なものを表現する点では曖昧な部分もあります。こうして黒は、近代の産業や美学を象徴する色になります。そしてピエール・スーラージュの「ウートルノワールOutrenoir」やアニッシュ・カプーアの「ヴェンダブラックVantablack」に見られるように、造形のための物質として絶えず探求されるようになりました。

この展覧会では、体験・参画型のユニークな展示方法が用いられています。展覧会は、この美術館がかつての鉱床の上に作られていることから企画されました。真っ黒な石炭が掘り出される炭鉱であった過去へのオマージュなのです。

実用情報 

一般料金:10ユーロ、 18~25歳:5ユーロ、 18歳未満:無料
ルーヴル美術館ランス分館99 rue Paul Bert – 62300 Lens.
2020年3月25日~7月6日

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