ブルターニュのカキの楽園・カンカル

フランスの北西部、ブルターニュ地方に佇む小さな港町、カンカルはブルターニュ地方ならではの美しい海岸と可愛らしい港の雰囲気、海の幸などをたっぷり楽しめる魅力多彩を持つ観光の穴場です。

サン・マロとモン・サン・ミッシェルの間

カンカルの港はブルターニュ地方が誇るエメラルド海岸に佇んでいます。エメラルド海岸(La Côte d’Emeraude)は、岩場が多く海岸線がリアス式海岸のように切り立っており、フォール・ラ・ラット(Fort La Latte)やフレエル岬(Cap Fréhel)をはじめ、壮大な風光が見れる素晴らしい観光スポットを誇る海岸です。

カンカルは小さな港町だが、西側には世界遺産のモン・サン・ミッシェル、東側には観光名所として名高い古港、サン・マロがあり、

最適にそのフランス北西部の観光名所の間に位置しています。

湾の西端であるカンカルのグルワン岬からは、晴天の日になんと数十キロ先の対岸にあるモン・サン・ミシェルの姿を見ることができます。

カキの名産地

カンカルの名物というと、なんといってもカキでしょう。

実は「カンカルのカキ」は国内で評判が高く、カキを目的に多くの方がこの町を訪れます。

実は、ルイ14世自身がカンカルのカキの高質を求めて、ヴェルサイユ宮殿へカンカル産カキを取り寄せていた記録も残っています。その歩みは今も続き、現在もカキ養殖や漁業が盛んで、カキ養殖棚は7.3平方キロメートルもあり、毎年25,000トンのカキが水揚げされています。

港沿いの道を歩けば、カキを直販売する屋台や海の幸を自慢にするレストランが並んでいます。その際、カンカルの特産ピエ・ド・シュヴァル(Pied-de-Cheval)のカキを味わってみましょう。「馬の足」という意味を持つピエ・ド・シュヴァルは円く平たいの独特な形を持つ、評判の高いカキの種類です。お味は比較的にまろやかで生食に最適なカキと言われています。

港に並んでいる屋台でお好みのカキを見つけたら、その場で剥いてもらい、現地人のように岸壁の上に座ってカキを食べ、食べ終わったカキの貝を浜辺の方に投げましょう。

それはカンカルならではの礼儀正しいカキの食べ方です!

カンカルと和食

東京にブルターニュレストランを代表する「ル・ブルターニュ」の仏レストラングループが近年、現地のカンカルの港にて姉妹レストランをオープンしました。当店の1Fではガレットをはじめ、本格的なブルターニュ地方の料理を味わえる他、現地食材を利用した本格的な和食をサーブする「La Table」 (外部リンク) レストランを2Fにて運営しています。そこでミシェリンガイドに認定された日本のシェフ「ラファエル・フミオ・クダカ」がこだわりの高い和食を発揮しています。

ブルターニュx和食、このユニークなコンセプトを提案する当店はカンカルを訪ねる際、是非グルメの方にお勧めしたいです。その他、宿泊のお部屋やアパートメントのレンタルも開催中です。

アクセス

サン・マロ駅から約30分(バス)

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