自転車で南西地方を楽しむ厳選3コース

ヌーヴェル・アキテーヌ地方の最も美しい自転車専用道の中から3コースを、みなさまのために厳選いたしました。アスリートにはバスクの海岸沿いを、ゆったりとサイクリングを楽しみたい方にはシャラント川沿いを、息抜き‐歴史に触れながら‐を楽しみたい方にはガロンヌ川近くのサンチアゴ=デ=コンポステラ巡礼道に沿って。お好みでお選びください。

1. ヴェロディッセVélodyssée:バイヨンヌからアンダィHendayeまで

フランスの整備された自転車専用道の中で最長のこのコースは、«ユーロヴェロ1番ルートEurovélo 1»の一部となっており、大西洋岸沿いを北から南へ縦断します。陸と海、荒れ地と崖のコントラストを愛するサイクリストたちが、ロスコフからアンダイまでどれだけペダルをこいできたか、もはや数えきれません。特にバイヨンヌとアンダィを結ぶヴェロディッセの最終区間では、覚悟を決めてチャレンジしたサイクリストたちのふくらはぎはパンパンになるでしょう。それもそのはず、この2都市は50㎞離れており、その間に砂浜の海岸、森、そしてまるで絵葉書のような漁港が続きます。そのため、このルートはアスリートでありながら、歴史や美しい景色をこよなく愛するサイクリストに向いています。足慣らしに、まずは中世都市バイヨンヌの訪問がマストです。その後アドゥールAdour川岸をアングレAngletに向かってペダルをこぎます。シベルタChibertaの森の松の木陰を通り抜ける時は、ホッと一息つけるでしょう。シャンブル=ダムールChambre-d’Amourのビーチで一息つくのも良いですね。皇后ウジェニーに愛された歴史ある街ビアリッツに到着したら、次はコルニッシュ(懸崖)上を走る道路を通って、とことんバスクな村ビダールBidartとゲタリーGuétharyへ。サン=ジャン=ド=リュズやシブールCiboureまで来れば、もうピレネー山脈が風景に見えてきます。ソコバSocobaの入り江で写真撮影は欠かせません。そしてユリューニュUrrugneを通りアンダィに到着です。

道中のおすすめスポット


アングレ:P’Tea Coffeeでコーヒーブレイク
サーブル・ドールSables d’Orからすぐ、テラス席を備えたこのバーの前は必ず通過することでしょう。メニューはスナック、おやつ、オーガニック・ティーとコーヒーなどで、どっと疲れが出た時の力強い味方です。また元気にペダルをこげるようになりますよ。
住所:18, avenue des Dauphins


アンダィ:アバディア城château Abbadiaで一休み
アンダィの断崖を見下ろす展望台となっているアバディア城は、ヴィオレ=ル=デュックViollet-le-Ducにより手掛けられ、歴史的建造物に指定されています。かつて学者アントワーヌ・ダバディーAntoine d‘Abbadie(イギリス生まれ、フランス国籍の19世紀の探検家、学者)の邸宅であったこのお城は、ステンドグラスの礼拝堂、聖書の写本、エキゾチックな玄関広間など、旅というものについてのひとつの考え方を体現しています。
www.chateau-abbadia.fr (外部リンク)

2. フロー・ヴェロFlow Vélo:サントSaintesからコニャックまで

牧歌的にして禅的であり、さらにシックなこの自転車道には、«スロー・ツーリズムslow tourisme»。風の休息を求める友人グループや家族連れを魅了する、全てのクオリティーがそろっています。フロー・ヴェロは大西洋岸から始まり、シャラント地方を通ってペリゴール地方にまで至りますが、サントとコニャックを結ぶこのルートを通るだけで、自転車のあらゆる魅力を知るのには十分です。3時間にわたるシャラント川(外部リンク)沿いのこのエスケープは、全ての老若男女をリフレッシュさせてくれます。サントを出発し、川岸に沿って整備された安全な堤防をレ・ゴンLes Gondsに向けて進みます。クークリーCourcouryでは、スーニュSeugne川やシャラント川で釣りができれば評価が高いですよ(格納式釣り竿が必携です!)。子供たちにも気に入ってもらえそうなリラックスできるアクティヴィティーとしては、他にシャニエChaniersまでのチェーン・ボート(エンジンを搭載しない小型ボートに自転車など載せ、人が鎖を使って動かす)もあります。サリニャック=シュル=シャラントSalignac-sur-CharenteのリスLys港でのピクニックはマストです。常連客に良く知られたテーブル、いす、バーベキューの休憩を邪魔するものがあるとすれば、隣接する湿地帯に巣を作る鳥たちだけです。メルパンMerpinsの修道院とお城に向かって再び出発し、コニャックの歴史地区でゴールです。

サントとコニャックを結ぶ、フロー・ヴェロの道中のおすすめスポット


シャニエ:穀物小屋見学
改修工事を経てシャラント川を一望できるテラス席を備えたレストランとなったムーラン・ド・ラ・べーヌMoulin de la Baine(17世紀)は、軽食のスタンドとレジャーエリアも兼ね備えています。マスのグリルを味わったり、つかの間でもシャラント川の冷たい水に足をつけたりすることを「Non」と言って断るサイクリストは、いないでしょうね。 
www.moulin-baine.com (外部リンク)


メルパン:修道院での夕日
フルナードFrenadeのシトー派修道院の遺跡は、部分的に修復されました。訪れるのに最適なのは陽が傾く時間帯で、ゴシック様式の教会参事会広間に、斜めに光が差し込みます。存分に瞑想できます。
www.tourism-cognac.com (外部リンク)

3. スカンディベリックScandibérique:ヴィアンヌVianneからメザンMézinまで

正式名« EV3»、« 巡礼者たちdes Pèlerins »の自転車道とも呼ばれるこのルートには、何か初歩的なものがあります。それがこのルートを一人で、もしくは夫婦で一緒にたどることで、一生の思い出を作ることができる理由の一つです。このルートはノルウエーからサンチアゴ・デ・コンポステラまで続いているのですが、サイクリング初心者は、ロット=エ=ガロンヌLot-et-Garonne県のヴィアンヌとメザンのルートで十分に満足でしょう。37㎞のルートですが、休憩しながら進みましょう。いくつかの区間は‐上りです!‐他の区間(コードゥルCauderoueの後)よりもきつくなっていますから、その方が良いと思います。完全にコース標示が整備された残りのルートは、狭い道路と田舎道からなり、ヴィアンヌの城塞(4つの門と吊り橋を有する城壁)、バイズBaïse川岸とその洗濯場、バルバストBarbasteのロマネスク様式の橋(12世紀)、オス渓谷vallée de l’Osseとその見渡す限りの田園地帯を通過します。もし途中でサイクリングをやめる、もしくはその反対にもっと先まで進みたいという気持ちに駆られたら、ふたつのシナリオが用意されています。ひとつは、コースの最終地点はアルブレAlbret地方観光列車(ネラクNéracとメザンを結ぶ)を利用すること、もうひとつはメザンからさらに4㎞緑の道(モーターを搭載しない自転車と歩行者の専用道)を進み、中世のプドナスPoudenas城を見学することです。

ヴィアンヌとメザンを結ぶ、スカンディベリックの道中のおすすめスポット


ル・フレシューLe Fréchou:シャトーの生活
ルートの中ほどで一息つきたい。13世紀のお城の豪華な部屋で一晩を過ごすのに、これ以上の口実があるでしょうか?見事なイタリア式庭園に面したシャトーのスイートルーム、シャズロンChazeronは、それだけで一生懸命ペダルをこぐ励みとなります。
www.chateaudufrechou.com (外部リンク)


ネラク:自転車とカカオ
チョコレートの手作り工房ラ・シガルLa Cigaleは、まぎれもなくこの地域におけるグルメの代表格です。家庭のレシピをもとに入念に作り上げられた究極の特産品は、ショコラ・グラン・クリュ(一つの品種のカカオから作るチョコレート)のガナッシュ(生クリームを加えたチョコレートクリーム)を詰めた、ガスコーニュのマカロンです。店内に製造工房があり、お客様にはその製造過程をご覧いただけます。
www.chocolaterie-la-cigale.fr (外部リンク)