ボルドーで建築散歩

ボルドーでは1990年代半ばから、街の歴史と建築物に焦点を当てた大規模な再開発を行ってきました。街には350の史跡があり、そのうち3つの宗教建築がユネスコの世界遺産(サン・ジャック・ドゥ・コンポステーラの巡礼路の一環として)に登録されています。

建築好きのための見学コース

街の中心部にあるグラン・テアトル(ボルドー国立歌劇場)とシャポールージュ広場から「建築散歩」をスタートしましょう。すぐ近くにはブルスBourse広場があります。この広場は1730年に作られ、18世紀ボルドーにおける都市計画の最初の大プロジェクトでした。そこから河岸を進むと、カイヨCailhau門につきます。1494年に、フランス国王シャルル8世の栄光をたたえるために建造されました。中心部の活気あるサン・ピエールSaint-Pierre地区には、中世の雰囲気を伝える建物が数多くあり、とりわけグロス・クロッシュGrosse Cloche(大鐘楼)は街の威信を象徴しています。

驚くべき変化

ペイ・ベルランPey-Berland広場は、トラムウェイの導入によってすっかり様変わりしました。ペイ・ペルラン塔からサン・タンドレSaint-André大聖堂へ向かう途中、街の2つの複合建築が見えます。そこからすぐのところに、市庁舎が中庭と庭園のあいだにそびえています。ここからガンベッタGambetta広場のほうへ向かいましょう。壮大な門を備えた立派な邸宅が数多くあります。この街に歴史がどれだけ深く根づいているか、おわかりいただけることでしょう。

現代的なボルドー

バカランBacalan河岸へ行ってみましょう。従来とは違ったアプローチでワインの文化を紹介するシテ・デュ・ヴァンがあります。シテ・デュ・ヴァンは、高さ55メートルに達する10階建ての現代建築で、総面積は13350平方メートルを超えています。そこから200メートルのところに、シャバン・デルマChaban-Delmas橋があります。ピエール橋とアキテーヌ橋にはさまれたシャバン・デルマ橋は、2013年に建造された美しい現代建築です。ボルドーの中心部へ戻る途中では、ブルス広場の前の「水の鏡」をご覧ください。そのあと左岸を回ってみるのもよいでしょう。

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