頭上にそびえるのは峻厳な峰々、足下に広がるのは青く澄んだ湖。アルプス山脈、モンブランの山懐に抱かれていると、心がほぐれ、身体がふわりと軽くなります!冬はスキーリゾートでゲレンデに繰り出し、山あいのスパと山岳レストランと魅惑のホテルで英気を養いましょう。夏はアルプスの清らかな空気の下、山小屋をめぐるトレッキング、川下り、職人の技に触れる旅を通じて日常を忘れる絶好のチャンスです!
アルプスの旅の見どころ
夏でも冬でもアルプス山脈に足を伸ばせば、フランスの山岳地帯が誇る至高の風景に出会えます。冬のプレシーズンには、うっすら雪化粧した景色も魅力的です。本格的な冬が到来したら、アルプスでのスキーはよりどりみどり、アルペンスキー、スキーツーリング、クロスカントリーなど、チーズフォンデュのように好みに合わせて楽しめます!
スキーをしない人でも大丈夫。家族連れかどうかを問わずすべての人にとって、アルプスの旅の醍醐味は尽きません。くつろぎを約束するマウンテンスパ、スノートレッキング、陽だまりのテラス...アクティブな人、静かに物思いにふけるのが好きな人――どんな人にも充実の旅になること請け合いです。
冬はどこでスキーをする?
112のスキー場を擁するサヴォワ県とオート・サヴォワ県ではバライティ豊かな山のバカンスが楽しめます。たとえば世界最大級のスキーリゾートエリア、トロワ・ヴァレー(3つの谷)を構成するクールシュヴェルCourchevelはエレガントな高級リゾートで、スキーとショッピングが楽しめます。残る2つの「谷」のうちメリベルMéribelでは伝統的な山小屋がサヴォワ地方独特の雰囲気を演出。残る一つ、ヴァル・トランスVal-Thorensはヨーロッパ一の高所にあるスキーリゾートで(2,300m)、山々の頂を間近にすることができます。高所にあるといえば、ティニュ Tignesも負けてはいません。レ・ドゥー・ザルプles 2 Alpes、ヴァル・ディゼールVal d’Isère、ラルプ・デュエズl’Alpe d’Huezとともにティニュは夏スキーが楽しめる貴重なスキーリゾートの一つです。アヴォリアッツ Avoriazは歩行者専用のスキーリゾートとして(そりは通行可能です!)、かつ、現代アートの展覧会や音楽フェスを開催するそのアヴァンギャルドな姿勢で存在感を発揮しています。さらにサン・ジェルヴェSaint-Gervaisや、かの有名なメール・ド・グラース氷河の玄関口に位置するシャモニーChamonixでは、天を仰ぐだけで世界屈指の伝説の山、モンブラン Mont Blancを目にすることができます...。
アルプスの夏の楽しみ
夏山ではひとところにとどまらないアクティブな活動がおすすめです。標識のついたルートが数千キロにわたって整備されているので、トレッキングやマウンテンバイクなどでのサイクリングにぴったり。さらに、森はツリーアドベンチャーが楽しめる夢の遊び場となっています。一方、川はカヌー、カヤック、ラフティングなど各種リバースポーツに理想的。オーソドックスに、アヌシー湖lac d’Annecyやブルジェ湖lac du Bourgetなどの湖畔をめぐってアルプスの旅を満喫するのもおすすめです。
アルプスでスポーツとリラクゼーションを楽しむ
純粋なリラクゼーションからエクストリームスポーツまで、アルプスの旅はありとあらゆるリクエストに応えます。天気に恵まれる夏場は、アヌシー湖でヨットを走らせたり、1815年にナポレオンが追放先のエルバ島からパリへ戻る際に 使った「ナポレオンの道」をたどって歴史を身近に感じたり...。そのほか、パラグライダー、山小屋をめぐるトレッキング、山岳地帯の伝統の技を伝える職人の工房見学もおすすめです。冬場の楽しみはなんといっても多種多彩なウィンタースポーツ。アイスダイビング、ジップライン、雪原乗馬などハードなアクティビティも体験できます。さらに、極上のスパや贅を尽くしたホテルの静かな環境でゆったりくつろぐひとときは、オールシーズンいつでも楽しめます。ソルトルームや氷河の洞窟を利用したサロンで施されるケアにはロバのミルクや蜂蜜などアルプスの産物が使われており、エネルギーを十二分に目覚めさせてくれるはずです。
頂上に君臨する美食の文化
アルプスの旅ではぜひ山の料理を味わいましょう。それらはまさに頂上に君臨する料理です。なにしろ、当地の40ほどのレストランがミシュラン・ガイドの星を持っているのですから。これは稀に見る密集度です!モンブラン周辺にある名店が、野生のハーブ、ルブロションチーズ、シストロンの羊肉など高地の放牧からつくり出される伝説の食材を使ってクリエイティビティを競っています。変わり種としては、フードトラックや山岳地帯のチーズが食べられる「チーズバー」なども美味しいものを提供しています。アルプスの家庭料理としては、山地ならではのハム・ソーセージやラクレット、タルティフレット(じゃがいも入りチーズグラタン)のほか、バリエーション豊富なフォンデュが名物です。
メリベル Méribelでは星空の下、なんとロープウェイに揺られながらフォンデュを堪能できます!とはいえ、アルプスのさまざまな郷土料理がどれだけ食欲をそそろうとも、サヴォワ公国の名物揚げ菓子、ビューニュを収めるスペースを別腹で用意しておくことをお忘れなく!