すべてを手に入れ、すべてを失った男 ニコラ・フーケ生誕400周年

Published on 2015年 6月 11日
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  • © Le château de Vaux le Vicomte

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すべてを手に入れ、すべてを失った男 ニコラ・フーケ生誕400周年 77950 Maincy fr

■フランス王国財務総監ニコラ・フーケ生誕400年――すべてを手に入れ、すべてを失った男

17世紀のフランス社会の出世の階段を登りつめ、一気に転落した男、ニコラ・フーケ。フーケは今から400年前の1615年1月27日に生まれました。パリ高等法院の議員を父にもち、38歳で財務総監に就任。フランス王国のいわば大蔵大臣の地位を手に入れました。
金融界に人脈をもつフーケは、その筋の知人から借り受けた膨大な額をフランス国王にきわめて高金利で貸し付け、莫大な財産を築きました。そしてその潤沢な資金を使ってヴォー・ル・ヴィコント城を築かせ、ブルターニュ地方のベル・イル・アン・メール島などを購入します。

1661年8月17日、フーケは国王を招き、散策と夜食と演劇と幻想的な花火を組み合わせた豪華な宴を催します。しかしそのとき、失脚は目前に迫っていました。その夜、財務総監の途方もない財力を目の当たりにしてプライドを傷つけられた国王ルイ14世は、フーケの成功を妬んでいた計算高いコルベールの入れ知恵を受け、彼を投獄する決意を固めます。

このときのことについて哲学者ヴォルテールが有名な言葉を残しています――〈8月17日夕方6時、フーケはフランスの王だった。そして深夜2時には、もう何者でもなかった〉

ニコラ・フーケは16年後に獄死します。太陽王の威光を翳らそうとした代償はとても高くつきました……。

フーケの栄華を偲ばせるヴォー・ル・ヴィコント城は、王国の財務総監が情熱と野心を注ぎ込んで築き上げた壮大な建造物です。

■おもなイベントや修復工事

2015年5月2日~10月3日、毎週土曜日の夜
キャンドルの夕べ
ヴォー・ル・ヴィコント城が2000本のキャンドルで照らされます……。ゆらめく数多のともしびが、心地よい夏の夜を幻想的かつロマンチックに演出。さらに金と銀の花火が大庭園を美しく彩ります。毎週土曜日23時

2015年6月21日(日)
第11回グラン・シエクル(大いなる世紀)祭
在りし日の宮廷の1日を再現するイベント。草上の昼食、17世紀のエレガンスを競うコンテストのほか、庭園にて当時のアクティビティを多数開催(剣術、馬術ショー、バロック舞踏)。城内で衣装の貸し出しも行っています(35€~)。

2015年11月6、7、8日
ル・パレ・デュ・ショコラ
五感を刺激し、偉大なチョコレート職人の技と才気に触れる三日間のイベント。チョコレートの芸術作品を味わい、カカオとその香りの秘密を追求する絶好の機会です。

庭園の彫刻物の修復工事
2015年4月から11月まで、庭園内の26の彫刻物の修復工事を実施。彫刻はみな17世紀の偉大な芸術家たちが手がけたもので、城の歴史を今に伝える貴重な遺産です。

キャビネ・ド・ジュー(ゲームの小部屋)の修復工事
この部屋の装飾が2015年春に全面修復されます。この部屋を彩っているのは、想像上の人物と精緻な草花の飾り模様を組み合わせたグロテスク装飾で、ルイ14世の宮廷画家を務めたシャルル・ル・ブランのもとで働いていたイタリア人芸術家たちによって1658年~60年頃に制作されました。

住所:Château de Vaux-le-Vicomte
77950 MAINCY - FRANCE
公式英語サイトはこちら

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