キャリエール・ド・リュミエール、創造の息吹あふれる神秘の場所

Published on 2015年 5月 15日
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キャリエール・ド・リュミエール、創造の息吹あふれる神秘の場所 Les Baux-de-Provence fr

アルピーユ山脈の真ん中、レ・ボー=ド=プロヴァンスの城砦のふもとに神秘に満ちた場所があります。その名はヴァル・ダンフェール(地獄谷)。このごつごつとした岩だらけの特異な谷は、いつの世も芸術家たちのインスピレーションを刺激してきました。
キャリエール・デュ・ヴァル・ダンフェール(地獄谷の採石場)では古くから、レ・ボーの城砦都市の建設に使われた白石灰岩が切り出されてきました。サン・レミ地方は石灰岩の一大産地で、それぞれの採石場では石を地上に運ぶために巻き上げ機と立坑を利用した掘削技術の改善が図られました。この新技術に対応し、さらにはレ・ボーの中世城砦都市の建設に必要な石の需要に応えるために、アルピーユ山脈のこの場所に採石場が設けられることになったのです。しかし1935年、近代的な建材との経済競争に敗れ、採石場は閉鎖を余儀なくされました。

■採石場をアートスペースに

採石場は1960年代、ジャン・コクトーの先見性あふれる天才的な思いつきによって新たな役割を担うことになります。その空間美と独特の雰囲気に魅了されたコクトーが1959年、ここで映画『オルフェの遺言』を撮影することを決めたのです。
採石場の再利用は1977年、この空間を活用する新たなプロジェクトが創設されたことで決定的なものになりました。こうして採石場の巨大な石壁が、光と音のスペクタクルの舞台装置として使われるようになったのです。以来30年以上、キャリエール・デュ・ヴァル・ダンフェールでは20世紀後半を代表する偉大な舞台美術家、ジョセフ・スヴォボダのクリエーションから想を得た数々の視聴覚スペクタクルが上映されてきました。
レ・ボー・ド・プロヴァンス市は2011年、公共サービスの民間委託の一環として「カルチャースペース」にこの高名な採石場の管理を委ねました。こうしてキャリエール・デュ・ヴァル・ダンフェールはキャリエール・ド・リュミエール(光の採石場)と名称を変え、2012年3月30日より一般公開されています。
キャリエール・ド・リュミエールは現在、多分野横断型アートプロジェクトの実験スペースとしての、さらには文化の発信基地としての役割を担っており、美術史に名を刻む偉人たちの業績を紹介するマルチメディアプログラムを通じて、当地方が誇る一押しの文化サイトとなっています。

2015年3月6日から2016年1月3日まで、レ・ボー=ド=プロヴァンスにあるキャリエール・ド・リュミエールではその新たなアートプロジェクトとして、「ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ/ルネサンスの巨人たち」と題した斬新なマルチメディアスペクタクルを上演中です。

スペクタクルで演出されるのは、15世紀末から16世紀初頭にかけてレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロがフィレンチェ、ミラノ、ローマで制作した傑作の数々。音楽とイメージを融合させ、この特異な空間の魅力を最大限に生かす最先端のテクノロジーを通じて、デジタル処理された芸術作品が巨大なキャンバスと化した採石場の床や壁で生き生きと躍動します。

キャリエール・ド・リュミエール(光の採石場)の面積:5,000m2
映写面積:7,000m2
上映時間:35分
住所:Route de Maillane, 13520 Les Baux-de-Provence, フランス
+33 4 90 54 47 37
英語の公式ウェブサイトはこちら

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