バラ色の街トゥールーズの青い恵み パステル

Published on 2014年 10月 02日
  • © Graine de Pastel

  • © Atout France Phovoir

バラ色の街トゥールーズの青い恵み パステル

そのレンガ造りの町並みから「バラ色の街」と呼ばれる南西フランスの大都市トゥールーズ。エアバスグループの本社を有し航空宇宙産業が現在の経済活動の主役ですが、中世の昔に町を大きく発展させたのは「パステル」という植物でした。ミディ・ピレネー地方一帯でかつて盛んに栽培されており、財をなした豪商の館がトゥールーズ市内にも多数残っています。

青色の染料植物はごくわずかで、16世紀末にインディゴ(インドの藍)が広まるまではヨーロッパではパステルが主役の座を占めていました。パステルは大青(タイセイ)とも呼ばれるアブラナ科の植物で、菜の花のような明るい黄色の花が咲きます。葉の部分に様々な加工をして<コカーニュ>と呼ぶ球状にし、染料とします。生地を染めると柔らかな淡い青色に染まります。トゥールーズ一帯ではコカーニュが生産され、晒しても洗っても色落ちしにくい高品質の染料として重宝されました。また画材のパステルもこの植物に由来するものです。

いっぽうパステルは染料植物としての価値以外にも薬草として古代ギリシャ時代から皮膚への効能があることが知られており、ヒポクラテスもその効能に言及しています。このパステルの種子から抽出したオメガ3、6、9などの脂肪酸に富んだ油分を原料として造られているのが「グレン・ド・パステル」の製品です。2003年にトゥールーズ地方で生まれ、各種のクリームやフレグランス製品が次々と作られています。フランス土産としてこれからブームになるかもしれませんね。トゥールーズの郊外にはパステルのミュージアムや染料工房、「グレン・ド・パステル」の製品を使用したスパ、レストラン、ブティックなどからなる複合施設「テール・ド・パステル」があります。

グレン・ド・パステル
www.grainedepastel.com

テール・ド・パステル
http://www.terredepastel.com/le-pastel/
E-mail : contact@terredepastel.com