パリの中世。貴婦人と一角獣の館でパーティーはいかが?

Published on 2013年 7月 23日
  • © Musée de Cluny

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パリの中世。貴婦人と一角獣の館でパーティーはいかが? Rue de Rivoli 75004 Paris fr

■クリュニー国立中世美術館 15世紀のタピスリーが来日中


「2013年フランスの至宝、奇跡の来日!」との触れ込みで4月に始まった「貴婦人と一角獣」展。ご覧になった方も多いと思います。大好評のうちに東京展は閉幕し、舞台を大阪・中之島の国立国際美術館に移して7月27日から10月20日まで公開されます。


「貴婦人と一角獣Dame a la licorne」は中世ヨーロッパ美術を代表する作品のひとつ。1500年ごろに製作されたとみられる六面の千花模様(ミルフルール)のタピスリーに鮮やかに浮かび上がるのは艶やかな衣装に身を包んだ貴婦人と侍女、一角獣やライオンの他、多数の愛玩動物や植物です。五面に綴られているのはそれぞれの図柄から人間の五感だとされます。「我が唯一の望み」の言葉が織り込まれた残る一面は「愛」や「結婚」、あるいは総合的な「知性」の象徴と見られますが、今も論争を呼んでいます。19世紀半ばにプロスペル・メリメによって発見されました。


ところで今回、門外不出ともいえる「貴婦人と一角獣」がその他の40点ほどの作品とともに来日をする運びとなったのは、パリのクリュニー国立中世美術館2階の展示室がNHKプロモーションのメセナにより改修工事を進めているからです。


クリュニー美術館に所蔵されるようになってからも度々展示室を変え、光ファイバーを通じた採光などで作品の保護と国民の共有財産の一般公開という使命の両立を試みてきました。タピスリーは糸の状態も良く、抜本的な手直しを必要とするものではありませんが、高精度デジタル撮影による映像化も行われ、新たな角度からの観賞や研究が可能になりました。保存・改修事業の最終段階にあたる展示室の改装では、スロープが設けられて車イスでの見学も可能になるなど見学者の利便性も向上します。新展示室での「貴婦人と一角獣」の公開は2013年11月末を予定しています。



■クリュニーで朝食を。パーティーや特別見学プランもあります。


クリュニー国立中世美術館は1世紀から3世紀頃のガリア・ローマ時代に作られた温泉跡地と15世紀末に作られたクリュニー館という、二つの重要なモニュメントでできています。クリュニー館はブルゴーニュ地方からフランス各地に広まった修道院運動の一大勢力だったクリュニー派の修道士たちのパリにおける活動拠点であったためこの名で呼ばれるようになりました。タピスリーが有名ですが、古代から中世期の彫刻、金銀細工や象牙の宝飾品、中世期の家具調度品などのコレクションが充実しています。また「中世の中庭」ではタピスリーに描かれた動物の姿も見られるなどの仕掛けで楽しめます。


敷地内には85名までの朝食や夕食に利用できる「ノートルダムの間」や150名までの夕食や250名までのカクテルに利用できる「フリジダリウム(冷浴室)」があるほか、「中世の中庭」も企業による貸切イベントに対応しています。また営業日閉館後の18:30~20:30、美術館定休の火曜日の2時間単位で貸切見学も可能です。


クリュニー国立中世美術館 Musee de Cluny
6 place Paul Painleve  75005 Paris
http://www.musee-moyenage.fr/

見どころ

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