ノートルダムの新たな調べ。鐘が奏でる歴史の音色

Published on 2013年 3月 11日
  • ノートルダム・ド・パリからの展望

    ノートルダム・ド・パリからの展望

    © Atout France/PHOVOIR

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ノートルダムの新たな調べ。鐘が奏でる歴史の音色 fr

ノートルダム大聖堂の起工850年を記念して、新しい鐘がつけられることになりました。現在取り付け工事の真っ最中。聖週間が始まる3月23日に鳴らし染めをします。


祈りの時間を告げる教会の鐘は、いつの世も人々の暮らしの時とリズムを刻んできました。低音を奏でる南塔の大鐘「エマニュエル」と「マリア」、呼応する北塔の8つの鐘、尖塔の7つの鐘、時を告げる3つの鐘。1769年までには合わせて20の鐘が揃い、18世紀の終わりまでパリの空に鳴り響いていました。1789年の大革命の混乱で鐘は取り外され、鋳つぶされて転用されました。ただ南塔の大鐘「エマニュエル」だけはナポレオンの計らいで残されます。


その後1856年に北塔に4つの鐘が、1867年には尖塔に3つの鐘がつけられるなどしました。ところが…。今日なお美しい音色に定評のある「エマニュエル」ですが、あろうことか他の鐘はこれと音程がずれているなどの欠陥があったのです。そこで今回の聖年を機に鐘が新装され、誰も聞いたことのない18世紀末のパリの音の風景が間もなくよみがえることになりました。

「ノートルダム」とは聖母のこと。大鐘bourdonにはかつてと同じ「マリア」様の名がつけられました。鐘の直径は206.5センチ。重さは6023キログラムで「Sol#2 」の音を奏で、ハーモニーのベースとなる低音を響かせます。
北塔につけられる鐘clocheは8つ。最大の「ガブリエル」は直径182.8センチ、重さは4162キログラムで「Si2 」の音を、最小の「ジャン=マリ」は直径99.7センチ、重さは782キログラムで「La#3 」の音を奏でます。いずれもノルマンディー地方の小村ヴィルデュー・レ・ポワルの工房コルニーユ・アヴァール CORNILLE-HAVARD社で製作されました。

◆ノートルダムの塔に登る
高みに登ると13世紀に作られた東側のファサードの全容、ガーゴイルや19世紀にヴィオレ・ル・デュックが作った夢のような彫刻、17世紀の大鐘、そして素晴らしいパリのパノラマを見ることができます。忘れがたいパリ体験になることは間違いなしです。


鐘の取り付け工事のため2013年8月26日までは南塔にアクセスできません。南北の塔の見学コースの入り口は聖堂の外側、西正面に向かって左側のrue du cloître Notre-Dame通りにあります。見学コースは422の階段を含み、エレベーター、トイレはありません。
 
ノートルダム大聖堂
Cathédrale Notre-Dame
オープン:1/1、5/1、12/25を除いて毎日見学できます。
4/1~9/30の10:00~18:30。7月と8月の金曜・土曜は23:00まで延長。
10/1~3/31の10:00~17:30。
最終入場は45分前が原則ですが、入場の状況により早められる場合もあります。

見どころ

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