ジャン・ブレーズ:街中からの文化

By Julie Rovero-Carrez | Published on 2017年 10月 25日
  • Le lieu unique - le bar

    © Patrick Gerard - LVAN

    Le lieu unique - le bar

    © Patrick Gerard - LVAN

ジャン・ブレーズ:街中からの文化 Le Havre fr

「芸術を広める最良の方法は、公共の場に出かけて人々と出会うことです。」これが、アート・ディレクター、ジャン・ブレーズJean Blaiseがいち早く採用し、その効果を立証したやり方です。最初の芸術との出会い以来、彼は、自分が奇跡と呼ぶものを伝え続けています。

2017年のル・アーブルの夏2017で、ジャン・ブレーズは、再び、より多くの多彩な好みを持つ好奇心豊かな観客に、多くの驚きを与えました。

 

私の歴史

「私はアルジェリアで生まれ、幸せな家庭に育ちました。芸術に興味を持つようになったのは、半ば偶然でした。私の両親は舞台を見に行くような人々ではなく、家には本もありませんでしたからね。1962年にフランスに戻った時に、ブルジョワ家庭の男の子と友達になりました。彼の家には、あちこちに本が山積みになり、バッハのレコードが流れ、雑誌ルイがあり、そして、マルカム・ラウリーの『火山の下』がありました。

おそらくそれがきっかけとなったのでしょう。私は、自分の知らない世界あることを知りました。それはまさに奇跡でした。みんながその世界に触れられるように、この奇跡を分かち合いたいと考えました。

ボルドーで学んだあと、フランス本土やグアドループでいくつかの文化センターの責任者を務めた私は、すぐにチームで働く喜びに目覚めました。

その後、ナントでの私の活動が始まります。当時、ナントは眠ったような町でした。私たちは、ナントに文化センターを作り、次いでロシュ・シュール・ヨンからサン・ナゼールまでの周辺地域に、それぞれの町の需要を再発見しながら、ナショナル劇場の指定を受けた巡回ホールを作りました。1989年には、毎回世界の一つの都市をテーマに、そのアート・シーンを夜6時から朝6時まで紹介するフェスティバル・デ・ザリュメを、ナントで始めました。思いがけない場所や工業的にまだ開けてない場所に作品を展示しました。フェスティバルを初めてすぐ、都市のイメージは、より若く、より革新的なものへと変わっていきました。

その後、世紀末フェスティバルへと活動は受け継がれていきます。2000年に最後に開かれたこのフェスティバルのフィナーレを飾ったのが、かつてのビスケット工場の跡地に作られた文化施設、リュ・ユニークのオープンです。新しい文化センターのコンセプトを作ろうというアイデアのもと、常に開かれた芸術探訪の場であり、かつ人々が自分の家にいるようにくつろいで過ごせる生活の場を作りたかったのです。それぞれのモジュールが生活空間を表しています。また近隣の地方を調査し、ナントからサン・ナゼール至る地域圏に、ロワール川流域とその河口、まだあまり知られていない素晴らしい風景を紹介するイベントを行おうと考えました。そのために、地元の一流の芸術家たちと協力して活動を行いました。例えば、コンセプチュアル・アーチストのダニエル・ビュランは、30点もの作品が地元に保存されていました。

芸術と観光は密接に関連しています。この認識にもとづいて、2011年には、観光局と様々な文化組織を統合したヴォヤージュ・ア・ナントが生まれました。このプロジェクトを成功させるためのイベントとして、翌年、市内の文化スポットや歴史遺産、そして都市の形をさらに豊かにするためにいくつかの公共の場所に設置されたインスタレーションをめぐる15㎞の市内観光コースが設置されました。このプロジェクトは観光客誘致に大きな成果をもたらし、5年間で市内の宿泊率は40パーセントも増加しました。

2011年、ル・アーブル市長から、ル・アーブルの活性化をめざして市内で開催される文化会議に参加してほしいとの要請を受けました。これが、ル・アーブルの夏2017の始まりでした。」

 

 

 

DNA

あなたの仕事を一言で表現すると? 「都市の演出。」

新しいアイデアの源は? 「すべてを冒険と思うこと。」

ル・アーブルの夏2017を一言で表現すると? 「空中都市。」

 

ル・アーブル

「ここに来るたびに、空気のボリューム感に圧倒されます。パラドックスに満ちた並外れた都市です。 道路はだだっ広く交通量も少ないのに、人間味のある大きさの町です。ユネスコの世界遺産に登録されており、オーギュスト・ペレやオスカー・ニーマイヤーなど建築遺産が豊富ですし、広大な港に見渡す限りコンテナが並んでいます。世界の果てというか、フランスの果てにいる気がします。」

 

ル・アーブルを三つの言葉で表現すると? 「空気、眺望、海。」

香りは? 「海」

音は? 「静寂」

味覚は?「塩」

風景は? 「空中庭園」

 

おススメのアドレス

レストランは ?
« ジャン・リュック・タルタラン Jean Luc Tartarin »
73 avenue Foch, 76600 Le Havre
+33 2 35 45 46 20

ビストロは?
« Le SPI »
45 Chaussée John Kennedy, 76600 Le Havre
+33 2 35 42 44 14

一杯飲むなら ?
« Le SPI »

文化施設は ?
« オスカー・ニーマイヤー図書館 »
2 Place Niemeyer, 76600 Le Havre

建築物は ?
« サン・ジョゼフ教会 Eglise Saint-Joseph »
Boulevard François 1ᴱᴿ, 76600 Le Havre

見どころ

見どころ