ローランス・エキルベイ、予想外のスケール

By Julie Rovero-Carrez | Published on 2017年 10月 24日
  • Laurence Equilbey

    © Julien Mignot

    Laurence Equilbey

    © Julien Mignot

  • Insula Orchestra - Laurence Equilbey

    © Marie Guilloux - Squaw Films

    Insula Orchestra - Laurence Equilbey

    © Marie Guilloux - Squaw Films

  • Laurence Equilbey

    © Jean-Baptiste Millot

    Laurence Equilbey

    © Jean-Baptiste Millot

ローランス・エキルベイ、予想外のスケール Quai Georges Gorse 92100 Boulogne-Billancourt fr

ローランス・エキルベイは、常に誰も予想しない場所にいます。優れたオーケストラ指揮者として、古典と現代のレパートリーを結び合わせるコンセプトを発展させ続けています。彼女は、常により多くの観客と音楽を分かち合うことを何よりも大切にしており、彼女のそうした試みは成功を収めています。


私の歴史

「私は、シュヴァルツヴァルトでスカンジナビア出身の家庭に生まれました。北欧とドイツの文化に親しみ、音楽好きな家族のもとで育ちました。寄宿舎ではプライベートな時間がほとんどなかったので、音楽を通じて自分自身の秘密の花園を作らなければなりませんでした。ピアノやフルート、声楽、作曲法、和声、分析を学びました。大学入学資格試験に合格したのち、指揮法を学ぶためオーストリアとスカンジナビア、そしてイギリスに行き、そしてキャリアをスタートさせました。

私は、常にオーケストラと合唱の指揮を並行して行ってきました。ウィーンにいたときには、生活のため、合唱団で歌ったこともありました。歌は、音楽家としての基礎の一つです。こうして、1991年に、私のヴォーカル・アンサンブル、アクサンチュスが誕生し、その4年後には、パリ地方音楽院に、若い歌手向けの教育課程であるパリ青年合唱団が誕生しました。教育、つまり継承は、私にとって最も大切なことの一つです。私は、芸術とデジタルの道で、それに貢献し、10年間、責任者を務めてきました。

客演指揮者としての活動と並行して、オー・ド・セーヌ県議会と協力して、古典楽器のアンサンブル、インスラ・オーケストラを創設し、啓蒙時代や、1750年から1850年の時代の有名な作品やあまり知られていない作品を研究する機会に恵まれました。現在、インスラ・オーケストラは年間8~10の作品を発表し、フランス内外で約40回のコンサートを行っています。」


究極の現代的アプローチ

2009年、ローランス・エキルベイは、電子音楽やポップをクラシック音楽の中に取り入れようとするプロジェクトのプライベート・ドメーヌの発起人となりました。具体的には、マーク・コリン(ヌーヴェル・ヴァーグ)や、ムルコフ(電子音楽プロデューサー)、ローズマリー・スタンドレー(モリアーティーのシンガー)が、パーセルやバッハやモンテヴェルディ作曲のクラシック音楽をアレンジするというものです。「バッハのヨハネ受難曲は、その非常に規則正しく繰り返される低音が信じられないほどの近代性を持っています。私の芸術的アプローチは、ヨハン・セバスティアン・バッハの同時代の人々が受けた衝撃を再現することにあるのです。」これは、またクラシック初心者のハートをつかむには良い方です。プライベート・ドメーヌは、主にブールジュの春音楽祭で演奏を行いました。

 

同時に、ローランス・エキルベイは、革新的なインターネット・プロジェクトでも、目立った活躍をしています。2013年10月、彼女は、ヴェルサイユ宮殿で、2回のフラッシュモブを行い、人々を驚かせました。インスラ・オーケストラの演奏家たちが、オペラ座のエトワールであるアリス・ルナヴァンとマリ・アニエス・ジロとともに、オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』の復讐の女神の踊りを演奏し、一方、シャンゼリゼのオルフェオのフルート・ソロは、庭園で演奏されました。

 

これはまたインターネット・シリーズ(ビデオ参照)の始まりでもありました。ローランス・エキルベイのチームは、コミュニケーション・ツールとしてシチュエーション・コメディー風のドキュメンタリーとフィクションを組み合わせたビデオを考案しました。クラシック音楽ファンの若者ロレンゾの冒険を追いながら、楽しみながら学んだもらうための作品です。

 

彼女の最新の大規模プロジェクトは、2017年4月にブーローニュ・ビヤンクールのセガン島にオープンする県立コンサート・ホール、シテ・ミュージカルです。座席数4000の大ホールでは、ポップスやミュージカルなどの現代の公演が行われ、小ホールではクラシック音楽や現代音楽の公演が行われます。「色々なジャンルの音楽の聴衆が交わるというアイデアが気に入っています。」インスラ・オーケストラは、ホールの専属オーケストラとして、異なるスタイルの公演(20分のフラッシュ、ビフォー、アフター)を探求したり、様々な芸術家(振付師アン・ブルジョワや、カタルーニャの前衛パフォーマンス劇団のラ・フラ・デルス・バウス、演出家ノセヴリーヌ・シャヴリエなど)とのコラボレーションを行ったり、他のオーケストラの指揮者や他のアンサンブルを招いて演奏を行います。

 

私のプレイリスト

「レナード・コーエン、ジャニス・ジョプリン、ローリングストーンズ、バルバラ、ヴェロニク・サンソン、ダミアン・ライス、エミリー・シモン、オリビエ・ルイズなど、電子音楽やバラエティー、ロックを聞くのが好きです。」

 

家族で聞く音楽は? 「ダミアン・ライスのスリープ・ドント・ウィプ。」

友達と聞く音楽は? 「レナード・コーエンのフェーマス・ブルー・レインコート。」

元気が出る音楽は? 「バッハのクリスマス・オラトリオのいざ祝え、この良き日を。」

パーティーの時の音楽は? 「アーロンのアンバーズ。」

誘惑する時の音楽は? 「シューベルトの岩の上の羊飼い。」

結婚式の音楽は? 「メンデルスゾーンの真夏の夜の夢の結婚行進曲。」

 

私の都市

「私のインスピレーションの源はパリです。パリは本当に素晴らしい町だわ。グラン・パレ周辺のセーヌ河の岸辺を歩くのが好きです。広々としていて、アレクサンドル3世橋を望む風景が美しいの。本当にきれいだわ。私のモンマルトルは、お店も少なく、カフェも一軒しかなくて、車もほとんど通らないのよ。」

 

パリを表す3つの言葉は?《インスピレーションの源、親しみ(私はパリ生まれなので、すべてが私にとって親しみがあるの)、とらえどころがない(町全体が美術館でありながら活気にあふれ、でも、どの時代もそこに足跡を残すことができるの。》

 

香りは? 「花盛りのマロニエ。」

音は? 「スズメのさえずり。」

味は? 「コーヒー。」

眺めは? 「モンマルトルから見たパリ全景。」

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