假屋崎省吾さんのリピーター的パリの過ごし方

Published on 2017年 5月 02日
假屋崎省吾さんのリピーター的パリの過ごし方

フランスゆかりの方々に、その方ならではのフランス旅行について伺うインタビューシリーズ。国内はもとより、パリの歴史的建築プティパレでも個展を行うなど、現地でも活躍されている華道家の假屋崎省吾さん。フランス通の假屋崎さんがどんなフランス旅行をされているのか、アトリエにお邪魔して聞いてみました。

住んでいるように過ごす、自由なパリ

France.fr假屋崎さんはパリの長年のリピーターで、パリで個展もされています。プライベートではどんな旅行をされているんですか?

 

假屋崎さん:あまり計画は立てないです。飛行機とホテルだけは決めて、あとは気分次第。飛行機の中で過ごす時間も旅の一部なので好きですね。携帯も鳴らないし、12時間自分の時間が取れますでしょ。羽田から直行便があるからすごく楽なんです。パリに着くとまずはセーヌ川のほとりに行って、また帰ってきたよって気持ちになるんです。

 

France.frリピーターならではの自由なスタイルですね。

 

假屋崎さん:長期の時にはアパルトマンを借りて、まるでパリに住んでいるように過ごします。パリに行くのは、様々な美を仕入れに行くのが目的です。メトロやバスに乗って移動して、アパルトマンにパリの知り合いを呼んで食事したりして、過ごすようにしています。

 

France.fr住んでいるように、というのは憧れの旅行スタイルですよね。食事はどうされるんですか?

 

假屋崎さん:いわゆるフランス料理よりは普通のフランス人が行くようなお店が好きです。オーガニックのデリなどたくさんあるので。また、必ず行くのがベトナムのフォー。トルビアックにあるPho 14とかの有名店には旅行中に2度も3度も通ってしまいます。フレンチよりカロリーの低い中華やタイなどのアジアンチックな料理をパリに行くと食べてしまいます。パリの人もベル・ヴィル地区のベトナム料理など好きですよ。

 

パリの穴場の美術館、コンサート

France.frそんなパリの日常生活でおススメの場所はありますか?

 

假屋崎さん:昔の貴族の邸宅を使った小さな美術館などが好きでおすすめです。もちろんルーブルオルセーも素晴らしいですけどね。例えばジャックマール=アンドレ美術館。ここはお屋敷だったものが、その当時のご夫妻が世界中から集めた名品を展示していて、なんと言っても邸宅の雰囲気とか、調度品など当時の生活を覗いているような気持ちになります。建物も一見の価値ありです。

モンソー公園に面しているニシム・ド・カモンド美術館。ここも在りし日の邸宅の暮らしを彷彿とさせる雰囲気がいいですね。隣のモンソー公園もショパンの彫刻があって、周りが大邸宅だらけなので、そのノスタルジックな趣も好きです。夜照明がつけられると、外から何となく中の様子が垣間見れたりして。

 

France.frかなりマニアックな穴場の美術館ですね。美術館以外ではどうですか?

 

假屋崎さん:私はピアノが大好きなのでコンサートにもよく行きます。気軽に行けるのはサン・ジュリアン教会のコンサート。スタインウェイのピアノがあって日替わりでコンサートをやっています。教会なので音の響きも良いんです。予約しないでもパッと入れて1時間くらいのコンサートが楽しめます。

お花屋さんめぐりも楽しいです。アレンジされているお花を買って友達の家におみやげとして持っていったり、お花をいけてさしあげたりすると喜ばれます。

 

花で巡るフランス  ロワールの古城~モネの庭

France.frやっぱりお花は気になるんですね

 

假屋崎さん:もちろん。そう意味でも好きなのは、ロワールのお城。中でもシュノンソー城は四季折々いつ行っても必ずお部屋にお花がいけてあるのがすばらしいです。フレッシュフラワーもあるし、球根の鉢植えもあるし。時期によってはバラも咲いています。

ジヴェルニー モネの庭にて自身の作品と共に

France.frジヴェルニーのモネの庭にも行かれましたよね?

 

假屋崎さん:モネの庭はそこだけが夢の世界みたいで、まさしくモネが描いたそのままの色彩の庭と、有名な睡蓮の池と太鼓橋のかかっている庭があります。まるでモネが住んでいるかのように、今でも生き続けているんですね。

 

France.fr何かインスピレーションを受けたりしましたか?

 

假屋崎さん:その時は庭師の人たちと一週間ずっと庭の手入れをする番組で、朝から晩まで苗を作ったり、植え替えや植え付けなど、庭師の仕事を一緒にしました。池にボートを浮かべて掃除をしたり、本当に体力勝負。美しいモネの庭を維持するために、庭師さん達が大変な思いで仕事をしているのが分かりました。彼は絵画、私はいけばなですが、花というキーワードは同じ。池でボートに乗って作業してる時に、モネもこの風景を見ながら描いたんだなと思ったら、感無量の思いでした。

 

France.frでは、最後にフランスファンの皆さんに、旅のアドバイスをお願いします!

 

假屋崎さん: あまりスケジュールを詰め込み過ぎないで、ゆったりした気持ちで、時間を贅沢に使う旅行をされるといいと思います。今はインターネットで旅のプランを調べながら計画を立てれば、いくらでも楽しめますね。パリを拠点にして、ちょっと郊外に行ってみるのもいいかもしれませんね。一つのテーマを決めて時間のやりくりをして、フランスの旅を満喫してみてください。

 

 

 

 

假屋崎省吾:

 

華道家。Kariyazaki Flower Professional Education School主宰。着物やガラス器のデザインおよびプロデュースをはじめ、花と建物のコラボレートとなる個展“歴史的建築物に挑む”を開催。長野県軽井沢タリアセン個展は6月16日(金)~7月2日(日)までの開催。フランス・パリ「プティ・パレ宮殿」やヴァンセンヌの森「パリ花公園」などをはじめ、各国で個展やデモンストレーションを開催し、海外でも目覚ましい活動を展開している。今年、華道歴35周年を迎え益々活躍の場を広げている。オフィシャルサイト