フランスとベルギーの共通世界遺産、フランドル地方とワロン地方の鐘楼群

Published on 2016年 10月 25日
  • © Laurent Ghesquiare

  • アラスの市庁舎の鐘楼

    アラスの市庁舎の鐘楼

  • アラスの旧市街

    アラスの旧市街

フランスとベルギーの共通世界遺産、フランドル地方とワロン地方の鐘楼群 lille fr

鐘楼群の特徴

1999年に「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」の名称で世界遺産に登録されていた32の鐘楼に追加する形で、フランス北部にある23の鐘楼と、ベルギーにあるガンブルーの鐘楼が新たに世界遺産に認定されました。

11世紀から17世紀にかけて建設されたこれらの鐘楼は、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックと多彩な建築様式でつくられています。鐘楼は中世都市住民が勝ち得た自由を象徴するものであり、イタリア、ドイツ、イギリスの都市の多くが自由の象徴として市庁舎を建てることにこだわったのに対し、西ヨーロッパ北部のこの地域では、鐘楼の建設が重視されました。領主の象徴であるドンジョン(主塔)、教会の象徴である鐘塔と並び、鐘楼は都市の景観を構成する第三の塔であり、市参事会員の権力を象徴していました。

そしてそれは時代が下るにつれ、都市の権力のシンボルとなりました。

ここでは代表的なフランス側の鐘楼を2つご紹介致します。

 

① リールの市庁舎と鐘楼

リールの市庁舎、アラスの鐘楼は都市の行政の見張りの塔。この広大な建物の様式は、三角形の切妻を持つフランドル地方の家を思い起こさせます。

そもそも建築家のエミール・デュビュイッソンは、市庁舎を設計するにあたり、リール地方の典型的な建築を参考にしました。1924年に始まった市庁舎の建設は、1932年までかかりました。花模様の2列の柱が並ぶ大ホールは、全長107mもあります。一方鐘楼は、104mの高さから、リールの町とその周辺を見下ろしています。

 

【アクセス】パリ北駅からリール駅まで約1時間(鉄道)。

 

② アラスの市庁舎の鐘楼

アラス市はローマ帝国時代の前に及び、ケルト民族から作られた歴史のとても長い都市です。現在、225件の歴史的建造物がフランスの保護建物として登録されてあり、それはフランス国内の都市の中でも最大の数を誇ります。

リールやアラスなどフランス北端の町はベルギー文化の影響が色濃く残り、旧市街にはフランドル様式の建造物が建ち並びます。

その中、UNESCOの世界遺産に登録されているシタデル - ヴォーバンの防衛施設とアラスの市庁舎の鐘楼は名物です。アラスの市庁舎の鐘楼は凡そ百年(1463~1554)をかけて作られた美しいゴシック様式の鐘楼の一つです。

第一次世界大戦で、ドイツの爆撃で破壊されたことがありますが、その後元の姿に再建されました。

また、この鐘楼はその姿の美しさからフランス人が人気投票で選ぶ『フランス人が最も好きな建造物2015』に認定されてました。

 

【アクセス】リール駅からアラス駅まで約40分(鉄道)。

 

フランスの23鐘楼(世界遺産)

1

アルマンティエール

市庁舎の鐘楼

2

バイユール

市庁舎の鐘楼

3

ベルグ

鐘楼

4

カンブレー

聖マルタン教会の鐘楼

5

コミーヌ

市庁舎の鐘楼

6

ドゥエー

市庁舎の鐘楼

7

ダンケルク

市庁舎の鐘楼

8

ダンケルク

聖エリギウス教会の鐘楼

9

グラヴリーヌ

鐘楼

10

リール

市庁舎の鐘楼

11

ロス

市庁舎の鐘楼

12

エール=シュル=ラ=リ

市庁舎の鐘楼

13

アラス

市庁舎の鐘楼

14

ベテューヌ

鐘楼

15

ブローニュ=シュル=メール

市庁舎の鐘楼

16

カレー

市庁舎の鐘楼

17

エダン

市庁舎の鐘楼

18

アブヴィル

鐘楼

19

アミアン

鐘楼

20

ドゥラン

旧市庁舎の鐘楼

21

リュシュー

現存する市門上の鐘楼

22

リュー

鐘楼

23

サン=リキエ

鐘楼

 

 

 

見どころ

見どころ