フランスの最新世界遺産、ル・コルビュジエの建築作品群

Published on 2016年 10月 24日
  • Le Corbusier - Maison de la Culture, Site Le Corbusier (c) Arnaud Frich

    Le Corbusier - Maison de la Culture, Site Le Corbusier (c) Arnaud Frich

    © Arnaud Frich

  • Eglise Saint-Pierre de Firminy

    Eglise Saint-Pierre de Firminy

    © Atout France

  • Le Corbusier - Unité d’habitation, Gallery MAMO

    Le Corbusier - Unité d’habitation, Gallery MAMO

    © Atout France

  • Saint-Etienne - Unité d'habitation Le Corbusier

    Saint-Etienne - Unité d'habitation Le Corbusier

    © Atout France

  • Le Corbusier - Unité d’habitation, Marseille (c) Paul Kozlowski

    Le Corbusier - Unité d’habitation, Marseille (c) Paul Kozlowski

    © Paul Kozlowski

フランスの最新世界遺産、ル・コルビュジエの建築作品群

ル・コルビュジエの建築作品群の登録

過去に2度世界遺産に推薦されていながら見送られていた彼の建築作品が、2016年の世界遺産として7月17日に登録されました。7カ国17作品に及びます(対象国:アルゼンチン、ベルギー、フランス、ドイツ、インド、日本、スイス)

フランスは10作品、日本は1作品(上野の国立西洋美術館)

今回の登録の特徴:一か所に限らず、何か国に及ぶ建築作品群は世界遺産の中でユニークな取り込み

 

ル・コルビュジエについて

フランスの建築家、ル・コルビュジエ (Le
Corbusier, 1887-1965) は近代建築三大巨匠のひとりと呼ばれています。パリを拠点に活躍した建築家・都市計画家で、建築・都市計画のみならず絵画、彫刻、家具などの制作にも取り組み、小住宅から国連ビルの原案まで幅広い創作活動を展開しました。合理的、機能的で明晰なデザイン原理を、絵画、建築、都市等において追及し、20世紀の建築、都市計画に大きな影響を与えています。

「住宅は住むための機械である(Machine a habiter)」という思想のもと、鉄筋コンクリートを使った建築作品を数多く作り、今ではその多くが歴史的建造物として保護されています。

 

【注目作品】フィルミニの建築物群 Firminy-Vert (Firminy)

フランス中部のデザイン・シティ、サン・テティエンヌ郊外にあります。

インドのチャンディーガルの次に二番目に大きいとして知られているフィルミニのル・コルビュジエのサイトは、巨匠が描いた理想の都市計画を知るに最適な場所です。

その中でも代表的な建築、フィルミニ教会と呼ばれるサン・ピエール教会は見事な建築物といえます。礼拝堂設計図は1961年に作られたものの、資金難から計画は頓挫し、サン・テティエンヌ都市圏が施主となった2004年に工事を再開、ようやく2006年に完成。

この建造物が教会だとは、そのコンクリート造りの外観からは想像もつかないでしょう。屋根に開かれた穴からは星のように幻想的な光が建物内に流れ込み、側面に開けられた複数の穴から差し込む光が反対側の壁に光の線を描き出します。

この施設を訪れるなら光が差し込む午前中をめがけてお越しください。

又、内部の音の響きが大変良くて、スペクタクルの会場として利用されたりします。

フィルミニの中には、教会の他、文化会館(1965)、ユニテ・ダビタションと呼ばれる住宅施設(1967)、競技場(1969)なども見られます。

この貴重な文化遺産を持つサン・テティエンヌ自体もフランスでは唯一となるユネスコの「デザイン・シティ」の称号を持っています。(日本だと神戸と名古屋が対象都市です)

なお、サンテティエンヌはサンテティエンヌのビエンナーレでも有名です。フィルミニの建築遺産を見るなら、サンテティエンヌのこのビエンナーレと合わせることもオススメです。

 

※フィルミニの教会堂の中では、事前予約によりレセプションの開催も可能です。申込先は「サン・テティエンヌ観光局」へ。

 

【アクセス】

パリ・リオン駅からサン・テティエンヌ駅まで2時間50分(鉄道)。毎日直行便の運航あり。

サン・テティエンヌからフィルミニまでバスで約15分(バス1番・降り場:Eglise Le Corbusier)

 

【注目作品】マルセイユのユニテ・ダビタシオン/住宅施設 Unité d'habitation
(Marseille)

フランス最古の港町で、ブイヤベース発祥の地として知られるマルセイユにあるユニテ・ダビタシオンはル・コルビュジエのユニテ・ダビタシオンの作品の中では最初の最も有名な作品です(構築:1952年)。

18階建て、全337戸で、最大約1,600人が暮らすことができる巨大な集合住宅で、1人向けから4人向けまでの23タイプの多様なユニットが立体的に組み合わされている。

主な特徴としては、共用施設が設けられていて、または店舗、郵便局等及び保育園、体育館、プール等も設けられているため、住宅を超えたライフスタイルのニーズに応えるコンセプトに及ぶ。

屋上階は、MAMOというアートスペースがあり、定期的に世界的に有名な現代アーティストの企画展が催されている。

住宅内の個人見学が可能であるほか、カフェレストランが利用できたり、ホテルの設備まであるので、ル・コルビュジェの設計した施設で宿泊することも可能。住宅の機能性を体験できるので、建築ファンに人気が高い。(団体見学用の予約も可能)

 

【アクセス】

パリ・リヨン駅からマルセイユ駅まで約3時間20分(鉄道)。

マルセイユ駅からユニテ・ダビタシオンまで、メトロで約20分(地下鉄2番線・降り場:Rond
Point du Prado)

 

【現地宿泊】

Hôtel LE CORBUSIER
280 Boulevard Michelet,
13008 Marseille

フランス・世界遺産のル・コルビュジエ建築作品一覧

  • ラ・ロッシュ・ジャンヌレ邸 Maisons La
    Roche et Jeanneret (Paris)

 

  • ぺサックの集合住宅 Cité Frugès
    (Pessac)
  • サヴォア邸 Villa Savoye (Poissy)

  • ナンジュセール・エ・コリ通りのアパート Immeuble
    locatif à la Porte Molitor (Boulogne-Billancourt)

  • マルセイユのユニテ・ダビタシオン Unité
    d'habitation (Marseille)

  • サン・ディエの工場 Manufacture à
    Saint-Dié (Saint-Dié)

  • ロンシャンの礼拝堂 Chapelle
    Notre-Dame-du-Haut (Ronchamp)

  • カップ・マルタンの小屋 Cabanon de Le
    Corbusier (Roquebrune-Cap-Martin)

  • ラ・トゥーレットの修道院 Couvent
    Sainte-Marie-de-la-Tourette (Eveux)

  • フィルミニの建築物群 Firminy-Vert
    (Firminy)