美術講演会「レオナルド・ダ・ヴィンチとフランス」

  • © Leonard de Serres

美術講演会「レオナルド・ダ・ヴィンチとフランス」 アンボアーズ fr

ロワールの古城の一つ "シャトー クロ・リュセ" にてフランソワ一世の招きで手厚い保護の下、レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年の三年を過ごし生涯を終えた事実は、知られざるフランスの歴史のひとこま。1854年よりクロ・リュセを所有し、近年多くの来訪者が訪れる "ダ・ヴィンチ テーマパーク" を経営するサンブリ家の当主フランソワ・サンブリ氏がクロ・リュセの歴史とダ・ヴィンチの足跡を語ります。

日時: 2014年09月29日(月曜) 18:30

会場: 日仏会館ホール - 渋谷区恵比寿3丁目

参加費: 日仏会館会員無料    一般1000 円、学生500 円

逐次通訳あり / 定員120名 / 要事前予約

主催:  公益財団法人日仏会館

 協力: とらや、フランス観光開発機構 (Atout France)

講演会詳細: http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/events/details/488--.html

 

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年間 25 万人もの観光客が訪れる人気の城クロ・リュセは 12 世紀に建てられた城です。後にフランソワ 1 世が城主となった由緒ある城館です。

1516 年、フランソワ 1 世はレオナルド・ダ・ヴィンチをアンボワーズに呼び寄せ、ダ・ヴィンチは 1519 年 5 月 2 日に 67 歳で死ぬまでの晩年の 3 年間をクロ・リュセ城で過ごしました。ダ・ヴィンチの多岐にわたる活動の全容を知ろうとした時、今までは各地に点在する博物館を訪ね歩く必要がありました。ダ・ヴィンチはフィレンツェ、ミラノ、ローマなどを転々と移り住み、トスカーナ地方の生家を除けばいわゆる「ダ・ヴィンチの家」は無いとも言われています。クロ・リュセの城館は、流浪の旅人でもあったダ・ヴィンチが生涯で唯一持った「自分の家」。ダ・ヴィンチを総括的に紹介するにふさわしい場所と言えます。 

 

フランソワ1世に招聘されたダ・ヴィンチは、『モナリザ』、『聖アンナ』、『洗礼者聖ヨハネ』の3点の傑作を抱えて、終の住みかとなるアンボワーズまでアルプス越えをしてきたと言われます。完全主義のダ・ヴィンチが最後まで手元に置いた作品は死後そのままフランソワ1世の所有物となり、後にルーブル美術館入りすることになるわけです。フランソワ1世の庇護のもと、ダ・ヴィンチは思索するも、夢想するも、制作するも自由に過ごし、フランソワ1世のために建築家として運河や水門の設計をしたり、宮廷で催される宴の演出をしたり、電話や自動扉、水路、桟橋などのある夢の城館プロジェクトを考案するなどして尽くしました。 


クロ・リュセ城
クロ・リュセ城は 15 、6 世紀当時と同じ技術を用いた修復工事が 1960 年代より 30 年もかけて行われ、当時のままに復元されています。初代城主シャルル 8 世が妻アンヌ・ド・ブルターニュ妃に贈った礼拝堂のほか、 2 階にはダ・ヴィンチが死んだ部屋が復元されています。部屋には、ダ・ヴィンチの仕事机も残されていますが、彼は 1 階のサロンをアトリエに使っていました。地階には、兵器、船、飛行機などダ・ヴィンチが発明したさまざまな機械を彼の残した設計図をもとにIBM社が作った実物大の模型が 40 点ほど展示されています。ダ・ヴィンチは世界で初めて飛行機や自動車、ヘリコプターなどを発案した発明家ですが、その痕跡はクロ・リュセにしっかり残されているのです。

 

テーマパーク 
画家、彫刻家、音楽家、詩人、建築家、エンジニア、自然科学者。 4 世紀以上先を見ていたと言われるマルチな天才レオナルド・ダ・ヴィンチの活動を総括的に紹介する世界初のテーマパークが、生誕 550 年を記念してアンボワーズのクロ・リュセ城に登場しました。  

レオナルド・ダ・ビンチの自然観察力には並々ならぬものがありました。そんなダ・ヴィンチに敬意を表して、 6 ヘクタールあるテーマパークは自然風景を存分に取り込んだコンセプトで作られ、ダ・ヴィンチの発明や創作は自然に溶け込んだ形で展示されています。

ダ・ヴィンチの絵画や素描が、幅 1 ~ 3 メートル、高さ 2 ~ 4 メートルの大きな半透明の布 32 枚に拡大され、パーク内に点在して自然と同化する様子は圧巻です。数多く残されている素描をもとに、ダ・ヴィンチの肉体や解剖学への興味、人間や動物など動くものを観察することがどのように肉体の動きのメカニズムを解明し、空飛ぶ装置考案につながっていたのか、ダ・ヴィンチの思考の道筋を、誰にでも分かりやすく見せてくれます。

 

見どころ

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