現代のフランス音楽事情

  • Daft Punk

    Daft Punk

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  • Festivals en France

    Festivals en France

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  • David Guetta

    David Guetta

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  • Justice

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  • Charlotte Gainsbourg

    Charlotte Gainsbourg

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現代のフランス音楽事情 France fr

フランスのシャンソンにおけるスタンダードナンバー、エディット・ピアフのばら色の人生(La vie en rose)、クロード・フランソワのコム・ダビチュード(Comme d’habitude, My wayの原曲)、シャルル・トレネのラ・メール(La mer.海よ)などは今なお根強い人気がありますが、それ以外の音楽ジャンル、特にラップ、エレクトロ、ロック、ワールド・ミュージックといった新ジャンルの台頭によって、フレンチ・ミュージックは世界的にも再び人気を取り戻しました。

それらは総称して «フレンチ・タッチ french touch »と呼ばれ、新しいフランス文化のけん引役となっています。是非、フレンチ・タッチの音楽に耳を傾け、その魅力に浸ってみてください!

 

エレクトロ・ミュージック

ルドビック・ナヴァールLudovic Navarreサン・ジェルマン St. Germainという名前で活動)がリリースしたブールバール Boulevardは、フランス国外で初めてフランスのエレクトロ・ミュージックが成功をおさめた、まさしく最初のアルバムです。そしてこのアルバムは、イギリスのプレスによって1995年最優秀アルバムに選ばれました!その2年後、ダフト・パンク Daft Punkがリリースしたアルバム、ホームワーク Homework 、そして世界的な大ヒット曲となった アラウンド・ザ・ワールド Around the Worldアライヴ Aliveまたダ・ファンク Da Funkが大成功をおさめ、フランスのエレクトロ・ミュージックの地位が確固たるものとなっていったのです。さらに最新アルバム、ランダム・アクセス・メモリーズ Random Acces Memoriesの大ヒットからもわかるように、ダフト・バンクは今日に至ってもなお世界中で«フレンチ・タッチ french touch » の音楽における絶対的存在として崇められています。

タンゴとエレクトロ・ミュージックを融合させたグループ、ゴタン・プロジェクトGotan Project もまたデビューアルバム、ルヴァンチャ・デル・タンゴRevancha Del Tangoのリリースとともに世界的に大成功をおさめ、さらにデュオ・グループ、ジュスティス Justiceが2007年に発表したアルバム、クロスCross とシングル、D.A.N.C.Eにより、世界中でその名を知られるようになりました。つい最近では、アメリカのヒップ・ホップ・グループ、ブラック・アイド・ピーズBlack Eyed
Peasのために作曲されたゴッタ・フィーリング Gotta Feelingと、エイコンAkonのために書かれたセクシー・ビッチSexy Bitchによって、ダヴィッド・ゲッタDavid Guetta現象とも呼べるほど彼の作品は世界中のファンを魅了していますし、続いてマルタン・ソルベグMartin Solveigボブ・サンクラー Bob Sinclarが、フランス国外で人気を集めています。

 

ポップ&ロックのアーティスト

ヴェルサイユで結成されたバンド、フェニックスPhoenix は、デビュー当時からフランスよりも国外での人気が高く、アルバム ウォルフガング・アマデウス・フェニックス Wolfgang Amadeus Phoenixのリリース(世界中で200万枚以上を発売)で大成功をおさめて以降、アメリカを中心に幅広く活躍しています。2009年、アメリカNBCで放送されたサタデー・ナイト・ライブへ招待されという、フランスのバンドにとって史上初となる快挙を成し遂げ、また2010年にはニューヨークのマジソン・スクエアー・ガーデン(ゲスト出演したダフト・パンクと一緒)に登場しました。

またフェニックスは、今日フランス国外でより人気の高いハッシュパピーズHushpuppiesキル・ザ・ヤング Kill the Youngタヒチ・エイティーTahiti 80M83といったフランス人アーティストたちが活躍する道を開拓した、バンドの先駆者と言えるでしょう。そしてM83のソロ・ミュージシャン、アントニー・ゴンザレスAnthony Gonzalezは、日本のフジロック・フェスティバルに参加するとともに、キング・オブ・レオンKings of Leon、ザ・キラーズhe Killers、デペッシュ・モードDepeche Modeのサポートメンバーとして、ツアーに同行しています。

 

映画音楽

エールAir  (フランス語で «愛(アムールAmour)», «想像(イマジナシオンImagination)», «夢(レーヴRêve)»の頭文字をとって命名)は、1998年にニューアルバム、ムーン・サファリMoon Safari をリリースして以降、ソフィア・コッポラSofia Coppola監督の長編映画、「ヴァージン・スーサイズ」のサウンド・トラックを書き下ろします。その他、ハリウッドで活躍したフランス人アーティストとしては、アレクサンドル・デスプラAlexandre
Desplatが2009年公開の「トワイライト」続編映画、「ニュー・ムーン、トワイライト・サーガ」のサウンド・トラックを手がけて2011年の人気映画ランキングでも上位に入っていますし、「ムーンライズ・キングダム」、「ハリーポッターと死の秘宝」、そしてジョージ・クルーニーGeorge
Clooney監督・主演の「スーパーチューズデー~正義を売った日~」の音楽も手がけています。

 

フランス音楽の再興

エレクトロ・ポップシーンだけが、フランス国外で高く評価されているわけではありません。フランス語、又は英語のどちらで歌おうとも、ストロマエStromaeベン・ロンクル・ソウルBen l'Oncle Soulヤエル・ナイムYael NaimイェールYelleといった歌手たちも国外で人気があります。シャルロット・ゲンズブールCharlotte Gainsbourgがリリースした最新アルバム5:55は、国外での売上が伸びており、前述のエアーのメンバー、ニコラ・ゴダンNicolas Godinとジャン=ブノワ・ダンケルJean-Benoît Dunckelが、アルバム制作に加わっています。

そして歌手のザーズZazは、リリースしたファーストアルバムが全世界で180万枚以上の売り上げを記録し、そのうちドイツでは45万枚のセールスを打ちたてダブル・プラチナ・ディスクを獲得。2010年の社会現象となりました。東欧やトルコにいたるまでザーズの曲は高い人気がありますが、歌は全てフランス語で歌っていますよ!

見どころ