ピレネー山脈の「峠の道」 ツール・ド・フランスのコースをたどる… 

  • © Joël Estrade

  • © CRT Midi-Pyrénées - D. Viet

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ピレネー山脈の「峠の道」 ツール・ド・フランスのコースをたどる…  Place de la République 65400 Argelès-Gazost fr

ピレネー山脈を大西洋から地中海へと縦断する「峠の道Route des
Cols」。34の険しい峠を含む全長952 mのこのコースに半分近くがミディ・ピレネー地方を通っています。

皇帝ナポレオン三世と皇后ウジェニーの強い後押しで19世紀につくられた「峠の道」は当時、まさに「温泉の道」でした。事実、この道はピレネー山地内にある温泉保養地を結ぶもので、そうした保養地には裕福な人々が大挙して訪れていました。今日でも、数多くある温泉が「峠の道」の最大の特徴となっています。ですがもう一つ、この道はある世界的なイベントによっても広く世に知られています。そのイベントこそが、かの有名なツール・ド・フランスです!

「峠の道」はもちろん、一般の方でも自転車で走ることができます。それぞれの意欲、技量、体力に応じて、コースの全線を走破するもよし、ひとつ、またはいくつかの峠にチャレンジするもよし。さあハンドルを握り、いざ出発!

 

コース上の見どころ


ピック・デュ・ミディ:

トゥルマレ スキー場からロープウェイを使って15分でアクセスできるピック・デュ・ミディは、ミディ・ピレネー地方の景勝地を集めた「ミディ・ピレネー観光スポット特選Grand Site de Midi-Pyrénées」にも認定されている伝説の頂です。標高2,877 mにある山頂には天文台が設けられており、これは現在、欧州一の高所にある博物館となっています。山頂からはピレネー山脈を見晴らす絶景も楽しめます。 

 

リュション:

  「ミディ・ピレネー観光スポット特選Grand Site de Midi-Pyrénées」に認定されているリュションは温泉とシュペールバニェール スキー場でつとに有名です。それに加えて8月には「花祭り」が、2月には「テレビ番組フェスティバル」が開催されおり、毎年多くの観光客がこの町を訪れています。 

 

ニオー洞窟 Grotte de Niauxとタラスコン・シュル・アリエージュ先史時代パーク Parc de la
Préhistoire de Tarascon-sur-Ariège:

ピレネー山脈の麓にあるニオー洞窟には1万3千年前に描かれた壁画が残されています。これほどの規模のもので現在もまだ一般に公開されている洞窟はあまり例がなく、大変貴重なものといえるでしょう。洞窟から数キロ離れたところあるタラスコン・シュル・アリエージュ先史時代パークでは、旧石器時代末マドレーヌ期の暮らしや芸術を紹介しています。なおこの二つのサイトは、「コレクション・アリエージュ」として「ミディ・ピレネー観光スポット特選」に登録されています。

 

周辺の見どころ

「ミディ・ピレネー観光スポット特選」 

ルルドLourdes:

 ピレネー山脈の麓にある人口1万5千人の小さな町ルルドは、ローマに次ぐヨーロッパ随一の巡礼地で、毎年およそ600万人が聖母マリアの出現で知られるこの町を訪れています。町全体を包む独特のムード――祈りと静謐と思いやりの精神が醸し出す得もいわれぬ雰囲気に旅人はきっと胸を打たれることでしょう。

 

コートレCauterets スペイン橋 Pont d’Espagne :

ピレネー国立公園の玄関口にあるコートレは温泉とスキー場とピラビッド型の美味しいキャンデー「ベルランゴ」で有名です。町を見下ろす山の中には、この地方屈指の景観美を誇るスペイン橋があります。

 

ガヴァルニー圏谷 Cirque de Gavarnie

ピレネー山脈の岩肌を半円状に穿って広がるガルヴァニー圏谷では、それだけで絶景と呼ぶにふさわしい自然の一大スペクタクルを形作っています。すり鉢状の窪み(円周は底部で3.5 km、頂上部で14 km)、ヨーロッパ一の落差(420 m)を誇る滝、標高3,000 mを超える絶壁……それはまるで山中にしつらえた巨大な円形劇場、まさにだれもが納得のユネスコ世界遺産です。

 

サン・ベルトラン・ド・コマンジュ St-Bertrand-de-Comminges :

ピレネー山脈の麓に位置するこの村のシンボルは、中世以来村を見下ろすように建っているサント・マリー大聖堂です。さらに村はその城壁の袂、美しい田園風景の中に二つの至宝――紀元前1世紀につくられた古代都市ルグドゥヌムの遺跡と、12世紀に建立されたロマネスク様式のサン・ジュスト・ド・ヴァルカブレール聖堂を抱えもっています。

 

サン・リジエ村 St Lizier 

 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途上にあるこの村にはユネスコの世界遺産に登録されている歴史建造物が四つもあります(二つの大聖堂、司教宮、古代ローマの城砦)。さらに毎年8月には評判の高いクラシック音楽祭も開催されています。 


フォワFoix

アリエージュ県の県都フォワは、中世期にこの地を治めていたフォワ伯爵家の威容を誇る城で有名です。中世の時代、この町は篤い信仰心に支えられ、異端のカタリ派を守る砦となりました。今日、中世の趣を湛える美しい路地と、にぎやかな店が立ち並ぶデルカセ通りで観光客を魅了しています。

モンセギュール城 Château de Montségur

 標高1,207 mの岩の上に建つこの城は過去の歴史を今に伝える貴重なサイトです。事実、中世期にカトリック教徒に追われた最後のカタリ派が逃げ込んだのがこの城でした。

 

鉄道の乗継ぎ

フランス国鉄(SNCF)の複数の路線がミディ・ピレネー地方の「峠の道」の途上にある町や村を結んで走っています。

路線No.26  トゥールーズ~モンレジョー~リュション(バニュエール・ド・リュション駅)。

路線No.22  トゥールーズ~エックス・レ・テルム~ラトゥール・ド・カロル

これらの路線では自転車を車内に持ち込むことが可能です。その際、地域圏急行輸送(TER)の列車では追加料金はかかりませんが、コライユ・テオズの場合は10ユーロの追加料金が必要となります。

時刻表: www.ter-sncf.com
フランス国鉄(SNCF)にて自転車を運ぶ場合の詳細:www.velo.sncf.com

 

見どころ

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