ミディ運河のサイクリングロード 「緑の道(ヴォワ・ヴェルト)」

  • © CRT Midi-Pyrennees / Dominique VIET

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ミディ運河のサイクリングロード 「緑の道(ヴォワ・ヴェルト)」 Rue Roschach 31000 Toulouse fr

ロケーション トゥールーズ Toulouse ~ スイユ・ド・ノルーズ(オード県)
全長: 48 km

コース上の見どころ ル・ロラゲ地方の村々およびその閘門やゴシック様式の教会

周辺の見どころ 中世都市ルヴェル、サン・フェレオル湖、ミディ運河庭園博物館、ソレーズ村Sorèze

ミディ運河の歴史:

大西洋と地中海を水路で結ぶ――それはシャルルマーニュ大帝が抱いた壮大な夢でした。それを実現したのが、ルイ14世のお抱え技師だったピエール=ポール・リケです。彼は12,000人の作業員を動員し、14年の歳月を経て、トゥールーズから地中海まで達する長さ240
kmの運河を建設しました。こうしてミディ運河
le Canal du Midi が誕生したのです。

トゥールーズから大西洋を結ぶガロンヌ運河と連結するこの運河は現在、ユネスコの世界遺産に登録されています。

鉄道の出現によって使用されなくなったこの運河は、現在では人々の憩いの場となっています。かつて馬が船を引くために整備された運河沿いの道は、自動車など動力付きの車両の通行を禁止した「緑の道(ヴォワ・ヴェルト)」となりました。大西洋と地中海、ふたつの海を繋ぐ運河沿いにボルドー方面に向かって整備されており、緑豊かなサイクリングコースになっています。

 

「緑の道」の特徴

 ミディ運河に沿って設けられた「緑の道」はサイクリストやローラースケーターのために整備されました。そのため、そのほとんどがアスファルトで舗装されており、3
mの道幅が確保されています。

トゥールーズの中心部を出発して「緑の道」を進めば、まずはル・ロラゲ地方の緑豊かな渓谷へと行き着きます。ル・ロラゲ地方では小麦畑やヒマワリ畑が織りなす心安らぐ風景を味わいながらペダルを漕ぎましょう。運河の閘門やモンジスカール、バジエージュ、エゲヴィーヴなど魅力あふれる村々も見どころです。正面壁をくりぬいて鐘を取りつけるという珍しいスタイルで建てられた教会もお見逃しなく。ボルドーに近づくにつれ、周囲にはブドウ畑(フロントン)や果樹園(タルン・エ・ガロンヌ県)から成る田園風景が広がり始めます。観光名所になっているモワサック村Moissacに立ち寄ることもお忘れなく。

 

コース上の見どころ

トゥールーズ Toulouse:

ミディ・ピレネー地方の中心都市トゥールーズ。「バラ色の街」と呼ばれるこの町は活気に満ちた経済活動と暮らしやすさで人々を魅了しています。この町に暮らす人にとって、仕事や打ち合わせの合間に太陽の下でグラスを交わしたり、宵のひとときをにぎやかに過ごしたりするのはごく当たり前のこと。歴史ある建物、小粋なブティック、文化施設……この町ではほかにもたくさんの驚きが訪れる人を待っています!

 

ル・ロラゲ Le Lauragais地方のゴシック様式の教会:

中世期にル・ロラゲ地方を支配したカタリ派に対抗するため、カトリック勢力はこの地に南仏ゴシック様式という新しい建築スタイルを擁する教会を建立しました。そのうちのいくつかは正面壁をくりぬいて鐘を取り付けた独自の様式で建てられており、とくにモンジスカールMontgiscard村、バジエージュBaziège村、エゲヴィーヴAyguevives村の教会が有名です。 


ル・ロラゲ地方の閘門:

ミディ運河の水流を調整する閘門はまさに歴史遺産です。数ある中でもネグラの閘門はかつて、トゥールーズとアグドを行き来する旅人たちの休憩地になっていました。


ノルーズの分水嶺 Seuil de Naurouze:

ミディ運河でもっとも標高の高い場所にあるノルーズは水流を分ける分岐点です。事実、サン・フェレオル湖に源に発する水流がこの地でミディ運河に流れ込み、大西洋または地中海へと二分されているのです。

 

周辺の見どころ

カナル運河の分水嶺となるノルーズからリゴル・ド・ラ・プレーヌの「緑の道」(40km)をたどれば、「ミディ・ピレネー観光スポット特選」に登録された景勝地を自転車で訪れることができます。

中世都市ルヴェル Revel

中世期にフランス南西部に建設された「バスティード」と呼ばれる都市集落の一つです。ルヴェルもほかのバスティード同様、アーケードが付いた美しい広場を中心に形成されています。広場の中央には市場の建物があり、毎週土曜日には「フランスの美しい市場(マルシェ)百選」に認定された市が立ちます。


サン・フレオル湖 Lac de St Ferréol

ミディ運河に送水するために17世紀に造られた、まさに「内なる海」と呼ぶにふさわしい湖です。湖畔の砂浜と澄んだ水を湛えた67ヘクタールの湖では、日光浴、水浴び、ウインドサーフィン、ペダロ(足踏みボート)、カヌー、カタマラン(双胴船)など多彩なレジャーが楽しめます。

 

ミディ運河庭園博物館 Musée et Jardins du Canal du Midi :

2008年にオープンした博物館。館内の見事な六つの部屋を見て回れば、ミディ運河の壮大な建設の歴史をたどることができます。博物館のすぐそばには、長きにわたり世界一の全長(800m)を誇っていたサン・フェレオル湖の堤防が伸びています。博物館の周囲に広がる19世紀に整備されたロマンチックな庭園も見どころです。


ソレーズ Cité de Sorèze :

ソレーズでは二階部分がせり出した特徴のある家々のすぐ先に建つ修道院が必見です。ベネディクト派修道士によって建てられたこの修道院はルイ14世の治世下に王立士官学校として使われるようになり、ここで授けられる教育を通じて20世紀まで知の殿堂となっていました。現在は52部屋ある壮麗な3ツ星ホテルとして利用されています。

 

鉄道でのアクセス

フランス国鉄(SNCF)のトゥールーズ~カルカッソンヌ線(路線番号No.20)を利用すれば、トゥールーズ、ヴィルフランシュ・ド・ロラゲ、アヴィニョネなど、ミディ運河の「緑の道」の近隣にあるいくつかの鉄道駅にアクセスできます。自転車を車内に持ち込むこともでき、その際、地域圏急行輸送(TER)の列車では追加料金はかかりませんが、コライユ・テオズの場合は10ユーロの追加料金が必要となります。

> 時刻表 www.ter-sncf.com

> フランス国鉄(SNCF)にて自転車を運ぶ場合の詳細: www.velo.sncf.com

 

見どころ