ペイ・ド・ラ・ロワールの郷土料理

ペイ・ド・ラ・ロワールの郷土料理 ペイ・ド・ラ・ロワール fr

フアスはロワール地方のおふくろの味

 ロワール地方が“フランスの庭園”と呼ばれるのは、豊かな土壌と、穏やかな気候に恵まれているため。そんなロワール地方に伝統的な料理が少ないのは、ここに居ればフランス中はおろか、世界中の料理を作ることができる新鮮な食材が手に入るためかも知れない。

 いまも専業の川漁師がいるロワール河では、ウナギやスズキ、カワカマスに鮭などの川魚が獲れ、新鮮なままマルシェ(市場)に並ぶ。この地方のレストランを訪れると、そうした川魚を素材にした料理と多く出会う。

 フアスとは、ロワール地方に伝わるおふくろの味的な郷土料理で、焼きたてパンに、リエットと呼ばれる豚肉や鴨を長時間煮込んでペースト状にしたものを挟んで食べる。熱々のパンの素朴な味わいに、なめらかな舌ざわりの肉のペーストがアクセントを加え、ワインとフアスにサラダを添えただけの質素な食事もまた、新鮮だ。

 

見どころ