アキテーヌの郷土料理

アキテーヌの郷土料理 ボルドー fr

“ワインの郷”ではワインは必需品。

 「ボルドーにおいしいワインがたくさんあるのに、ミシュランの星付きのような有名レストランが少ないのはどうしてだろう」と不思議がっている料理評論家がいた。彼が出した結論は「家庭で食べる料理がおいしいので、レストランへ食べに行く必要がないのではないか」ということだった。それが本当かどうかはさておき、もちろん、ボルドーにもおいしいレストランはある。高級感に溢れたものというよりも、気どらず楽しめるカジュアルな雰囲気の店が多い。どのレストランに入ってもワインの品揃えが豊富で、ソムリエバッジをつけた人でなくても、粋なアドヴァイスをしてくれる。

 

赤ワインと子羊が見せる絶妙のバランス

食前酒にはワインベースのアペリティフ、メインディッシュには料理と相性のいいワイン、食後は天然甘口ワインと一緒にチーズと軽いデザート。高級レストランでも、カジュアルな街のレストランでも、その組み合わせのセンスの良さはフランス人ならではのもの。ワインと料理の組み合わせによって、食卓の楽しみ方は無限大に広がる。

ボルドーワインを産むアキテーヌ地方の郷土料理は、メインとなって登場するお皿にもワインを使ったものが多い。

たとえば子羊の赤ワイン煮。アキテーヌ地方の特産、ポイヤックの子羊を使い、ワインで柔らかく煮込んだもの。海の近くで育ったポイヤックの子羊は、塩気のある柔らかくて白い肉が特徴。2歳以下で母親の乳だけを飲んでいる、放牧地に行ったことがない羊が望ましいとされている。

アントルコートは剪定したブドウの枝を薪にして焼いたステーキ。「牛肉のボルドー風」といったところか。ブドウの枝は、この地方のワインに優雅さを与えているカベルネ種が使われる。こんがりと焼き色のついた肉から、ほのおかにブドウの香りが漂ってくる。

地元の人に人気があるのが、ヤツメウナギの赤ワイン煮。毎年12~5月頃になると、ヤルメウナギが大西洋からジロンド川に上ってくる。これをすかさず捕らえて、赤ワインで煮込んだもの。マルシェ(市場)や高級総菜店に登場する。最近では缶詰や瓶詰めのものもあるので、この季節に訪れるのなら、お土産にするのもいい。ワインはやはりボルドー地方の赤ワインで。

 

アルカッションで、新鮮なカキと魚介類を味わう

アルカッションはカキの養殖場としても有名だ。海水が川に入る場所に位置しているため、プランクトンが多く、カキの養殖に適している。養殖場を見学しながらの1時間30分の湾内クルーズや、大西洋へのシャークフィッシングツアーなど、マリンレジャーの楽しみもある。海岸通りにはシーフードレストランが軒を連ね、カキはもちろん、カニやエビ、ムール貝、ハマグリなど、新鮮な魚介類を楽しむことができる。アルカッションのカキはアントル・ドゥ・メール地区の白ワインと相性がいい。

見どころ

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