真夜中のクリスマスミサの由来

真夜中のクリスマスミサの由来

始まりはプロヴァンス地方で

12月24日の真夜中にミサに行く風習は、プロヴァンス地方で5世紀ころ始まったといわれています。厳密にいうと、プロヴァンス語で歌われる聖歌「ノエルnoel」を讃えるために、ミサの前に執り行われた聖歌と音楽に彩られた黙想の時間を起源とする説です。

詩人たちは「ノエル」の讃歌の中に宗教的熱情や地方に残る伝統を謳いました。確かに「ノエル」はどれも対話形式で書かれており、田園叙事詩やその牧歌劇「パストラル」のシーンを演出するのにとても適していました。 ノエルの中でも有名なのは、アヴィニヨン出身の詩人ニコラ・サボリNicolas Saboly(1614~1675年)が作った楽曲集ですが、後にノーベル賞受賞者フレデリック・ミストラルFrédéric Mistralは「教会全体が感極まって涙するような作品」と評しました。

また、クリスマスに行われた真夜中のミサでは、賛美歌やノエルが歌われることに加えて、パストラージュPastrageと呼ばれる特別な奉納の儀式も行われていました。