アルザス- クリスマスの伝統料理

アルザス- クリスマスの伝統料理 アルザス fr


クリスマスが近づくにつれ、アルザスの街や村は軽い興奮状態に包まれます。


 




アルザス- クリスマスの伝統料理


クリスマスが近づくにつれ、アルザスの街や村は軽い興奮状態に包まれます。クリスマスのお菓子作りが始まるからです。世代から世代へと受け継がれる家庭の秘密のレシピ。パン屋やケーキ屋から漏れてくる小麦粉、バター、スパイス、ドライフルーツ、柑橘類が微妙に混ざり合ったにおいが漂います。

スパイス

スパイスは、多くのアルザス料理やお菓子に使われています。クリスマスの菓子に香りづけをしたりパンデピスに独特の味をつけたり、ホットワインの香りづけやクリスマスディナー料理の味を程よく引き出すなど、使い方は様々です。室内インテリアに使われるスパイスや、芳香剤の代わりになるスパイスもあります。スパイスが、アルザス地方のクリスマスの味の栄えある代表選手であることは間違いありません。料理であってもデザートであっても、アルザス地方の美食は、見事に味の頂点を極めます。

美味なパンデピス
ヨーロッパで最初にパンデピスが作られたのはローマ時代に遡ります。パンデピスは人形をかたどったクルミ又はツゲで出来た木製の型で焼き上げられます。蜂蜜とスパイスをベースに作られるこの甘くてふんわりしたお菓子は、子供たちの間で大評判となりました。16世紀末以降、東洋のスパイスがライン川を通じ伝えられ、アルザス地方のパンデピス作りが盛んになりました。


ドライフルーツと柑橘類
スパイスがもたらす味の広がりを更に深めるドライフルーツと柑橘類は、クリスマスの菓子には欠かせない食材です。また待降節の冠やもみの木の飾りに使われることもあります。


薄切りにしたオレンジやマンダリンオレンジを小皿にのせて、熱を発するものの近くに置き乾燥させ、お好みでシナモンやクローブを飾れば、ルームフレグランスとなり香りを放ちます。乾燥したオレンジの薄切りを飾ればクリスマスツリーや待降節の冠に本物感を与えてくれます。

薄切りした乾燥洋ナシやりんごは、食べてよし飾ってよしのすぐれものです。レモンは、クリスマスの菓子に良く使われます。
アルザス地方のクリスマス用のケーキや菓子は、フルーツの砂糖漬けが加わることで、他には真似のできない特徴が与えられます。


ガチョウとフォアグラに敬意を表す
ガチョウとフォアグラは、アルザス地方のクリスマスの食卓において、特別なものです。様々なアレンジが楽しめる地方特産のこの食材を使えば、祝宴の美味な食事が約束されたも同然です。


ガチョウは、アルザス地方の風景そのものです。現在もなお40数件の業者が、職人仕事を頑なに守り続け、ガチョウを飼育しています。アルザスのフォアグラ製法は、紀元前58年にカエサルシーザー皇帝が領土を征服した際、入植したローマ人によって導入されました。この地方を統治するコンタド元帥の料理人であった、アルザス人シェフ、ジャン=ピエール・クローズが、1780年頃にフォアグラのパテを考案しました。


アルザス人が守ってきたこの洗練された一品は、冷やして又は温くしていただく祝宴とっておきの料理です。ケヴェルツトラミネールを入れたポワレ、リースリングのテリーヌ、ブリオッシュなど料理のアレンジ方法はいくつもあります。                                               


ガチョウ料理は、聖マルタンメニューにおいてもクリスマスメニューにおいても、メイン料理となります。りんごや栗のファルシーにしたり、ローストにしたり、ザワークラフトに出します。付け合せには赤キャベツよく添えられます。ガチョウの首の部分も、フォアグラのファルシーとして、美味しく食べられます。


食欲をそそるクリスマスのビール
中世時代、僧侶がクリスマスの祝宴のために作ったモルトの多い強いビールでしたが、フランスでその伝統が長い間途絶えていました。しかし1980年に、アルザスビールの第一人者であるリナ・ミュラーが、現代のテイストに合わせて復活させました。
クリスマスのビールは、まろやかでスパイスが効いており、琥珀色をしています。さっぱりとした口当たりで、祝いを盛り上げるビールで、アルコール度数は5~6度です。最適温度、10~12度でいただけば、美味な香りがより引き立ちます。クリスマスのビールは菓子(アニス入りのお菓子を除く)とも黒いブーダンや白いブーダンなどのおつまみともよく合います。


味しいクリスマスの菓子、ブレデル
アルザス地方のクリスマス菓子、ブレデルは、豊富な種類があり、味だけではなく、ハート、もみの木、菱形、クローバー、月、星の形にくりぬかれた形状も、舌の肥えた美食家を満足させます。 口にする前から、目でお祭り気分が楽しめるお菓子です。
アルザスで、夕暮れ時に地平線に赤みが差すと、クリストキントル(Christkindel、幼子キリスト)がブレデルを焼くためにオーブンに火を入れたと言われます。


最も有名なブレデルについては、そこに使われている食材や表面に由来して派生語が生まれました。                   


バター味のバターブレデル(butterbredele)は 、レモンを入れ冷やすことがあります。丸いアニスブレデル(anisbredele)は、アニスを入れて、ふっくら焼きます。シュヴォヴェブレデル(Shwowebredele)は、アーモンド入りで、卵の黄身で黄金色の焼き色がつけらます。スピリッツブレデル(Spritzbredele)は、レモンの皮入りの小さいサブレです。 レープクーヘン(lebkuchen) は、小さくて長い舌のような形をしたパンデピスで、つやのある糖衣がつけられています。菱形のレッケリ(Leckerli)もパンデピスの味がします。独特の味がするスプランジェール(Springerle)又はアニスパンは、アルザス地方で最初に作られたお菓子のひとつです。
 


 

見どころ

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