サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

ユネスコ世界遺産に登録され、ヨーロッパの重要な文化街道としても知られるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路には、宗教的にも歴史的にも価値のある豊かな建築遺産が残ります。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、全行程を徒歩で周ることができ、数百キロメートルに渡って続いています。スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、11世紀には早くもヨーロッパ中から多くの巡礼者が集まり、主要な巡礼路としての地位を確立しました。フランス国内からは、4つの道が、スペインの聖地まで繋がっており、各巡礼路には主要な教会や修道院が点在しています。これらの4ルートはカトリック界で重要な建築遺産を縫うように続いており、歴史や宗教を学ぶ意味でも、象徴的な意味でも価値がある街道となっています。

フランスからは以下の4つの道がスペインに向かっており、全ての行程は徒歩で周れるよう整備されています(㎞はフランス国内の行路キロ数) :
① トゥールの道 「ヴィア・トゥロネンシス Via Turonensis」 :トゥール(Tours)を出発する885㎞の巡礼路。
*トゥールへ向かう前の、モン・サン・ミッシェル~トゥール間、パリ~トゥール間にも巡礼路ができています。
② リモージュの道「ヴィア・レモヴィセンシスVia Lemovicensis」:ヴェズレー(Vézelay)を出発する800kmの巡礼路。
③ トゥールーズの道「ヴィア・トロサーナVia Tolosona」:アルル(Arles)を出発する525kmの巡礼路。
 ④ ル・ピュイの道 「ヴィア・ポディエンシスVia Podiensis」:ピュイ・アン・ヴレー(Puy-en-Velay)を出発する730kmの巡礼路。一番見どころに溢れた巡礼路です。

ル・ピュイの道、またの名をGR 65
ル・ピュイの道は巡礼者のみならず、ハイキング愛好者たちにも非常に人気があるコースで、今日、長距離ハイキングコースGR 65の名前で知られています。ル・ピュイの道をこれほどまでに有名にしているのは、街道沿いに点在する貴重な宗教建築や、歴史ある村々の存在。カンタル県、アヴェロン県、ペリゴール地方、ジェール県、バスク地方を縫うように続くル・ピュイの道には、コンク(Conques)のサント=フォワ修道院付属教会、中世の町フィジャック(Figeac)、カオール(Cahors)、聖地ロカマドール(Rocamadour)など、多くの見どころがあります。

伝統とシンボル

‐ サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼者は、「ジャケ(Jacquet、ヤコブの追従者の意味)」と呼ばれます。ペルリーヌと呼ばれる大きな袖無しマントと、頭にリンゴ型の鉄飾りのある長い巡礼杖を携えているのが伝統的な巡礼スタイルです。

‐ サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を表す大きな特徴のひとつが、ホタテ貝のシンボルです。ホタテ貝は聖ヤコブの象徴であり、中世期から巡礼者たちはホタテ貝を身につけて聖地を目指しました。終着地サンティアゴ・デ・コンポステーラにいよいよ辿り着くと、ガリシアの浜辺でホタテの貝殻を思い出に持ち帰ったとされています。今日、巡礼路上には黄色と青のスタイリッシュなホタテ貝の標識が取り入れられています。

巡礼路とユネスコ世界遺産
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路、および巡礼路上にある70の主要な歴史的建造物群は、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。中には、サン=タヴィ=セニウール教会Saint-Avit-Sénieur(ドルドーニュ県)やメル(Melle)のサン=ティレール教会Saint-Hilaire(ポワトゥ・シャラント県)のように、未だそれほど知られていない隠れた名所もあります。

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