メルカントゥール国立公園の歴史、自然に触れる旅

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メルカントゥール国立公園の歴史、自然に触れる旅 06660 Saint-Etienne-de-Tinée fr

山間部と海の間という理想的なロケーションにあり、地中海とアルプス、大陸性気候の異なる3気候の影響を受けるメルカントゥール国立公園は、他に例を見ないほどの生物多様性に富んだ自然を享受しています。


フランス国内には7つの国立公園がありますが、その中で一番新しく、1979年に国立公園として制定されたのが、メルカントゥール国立公園。メルカントゥール山は、珍しい植物や動物が生息する自然保護地区であり、様々な形態の美しい自然を目にすることができ、未開の荒々しさが今もなお残る点が特徴的な一帯です。文化的・歴史的背景など、ここが国立公園としての指定を受けるのは当然の成り行きだったと言えるでしょう。

山の低地ではオリーヴの木が生え、高台には牧場があり、更に標高が高くなるとカラマツの木が連なり、山頂には雪を頂くメルカントゥール国立公園。標高の違いにより、これほどまでに異なる植物や生物が生息する公園は世界でもあまり例を見ず、最も生物多様性に富む自然を享受しています。フランス国内では唯一、全ての植生を観察することができる高山国立公園とされています。メルカントゥール国立公園は、地中海からわずか1時間の場所にありながら、標高3000メートルを超す数々の名峰や、氷河によってできた無数の湖、特徴ある6渓谷が残る点で、保護された自然の至宝とも言える国立公園となっています。

国立公園の中心部には、「驚異の谷」という意味のメルヴェイユ渓谷(Vallée des Merveilles)があります。ここはまさに屋外に現れた神殿といっても過言ではなく、内部に約4000年前の青銅器時代に、岸壁に描かれた30000以上の絵文字彫刻が残っています。平らな岩の表面に鉄槌で打ち刻まれた彫刻は、悪魔や魔女の存在を暗示する儀式的なものから、家畜や農耕用具を描いて豊作や繁栄を神に願ったものまで様々。当時の農耕民族が、彼らの信仰を後代に永遠に伝えたかった意図が伝わってくるでしょう。

お勧めのハイキングコース :
-    ヴェズビー渓谷(Vallée de la Vésubie) : トレコルパ(Trecolpas)を歩くコース。ボレオン(Boréon)を出発する中級レベルのハイキングコース。 移動標高差500m、所要4時間
-    ロワイヤ渓谷(Vallée de la Roya): メルヴェイユ渓谷を歩くコース。タンド(Tende)を出発する中級レベルのハイキングコース。移動標高差1000m、所要8時間
-    ティネ渓谷(Vallée de la Tinée) : ベス・デュ・ドゥリュオ峠(Baisse du Druos、標高2628m)を歩くコース。イゾラ2000スキーリゾートを出発する中級レベルのハイキングコース。移動標高差600m、所要4時間。

見どころ