カンペール

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北西の突端、ブレストにほど近い街カンペール(Quimper)は、5世紀にイギリスからブルターニュに渡ったケルト人が最初に築いた街で、当地のことばであるブルトン語では「ふたつの川の合流点」を意味する。

フランス人でも「異郷の地」と感じるブルターニュ独自の文化が特に残る街で、サン・コランタン大聖堂周辺の旧市街には1階から屋根に向けてだんだん大きくなる伝統的な建物が数多く見られる。

筆で一枚一枚素朴な絵付けが施された「カンペール焼き」、ガトー・ブルトンと呼ばれるブルターニュ特産のバターをふんだんに使って焼いたケーキ、夏には民族衣裳でブルトン語の聖歌を歌いながら行進する「パルドン祭り」など、伝説と神話がいまも生きる。 

アクセス
空路/パリからコルヌアイユ空港まで約1時間、市街まで8キロ、約10分
鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGV直行で約4時間、レンヌまたはナント乗り換えで約5時間

 

サン・コランタン大聖堂 CATHEDRALE ST-CORENTIN: ブルターニュ初のゴシック様式の大聖堂。高さ80メートルのふたつの尖塔は1854~1856年にかけて完成した。15~19世紀作成のステンドグラスが印象深い。

旧市街: オデ川とステール川に囲まれた一角は、大聖堂を中心に石畳の小道に沿って中世をしのばせる城壁や家並が続く。なかでも大聖堂から前方に続くケレオン通りは趣があり、木骨組を取り入れた古い家が多く見られる。

H. B. アンリオ陶器工房: 1690年に設立された老舗工房のH. B. アンリオでは、カンペール焼きの工程を見学できる。

TEL 02 98 90 09 36 (フランス国内からならフリーダイヤル 0 800 626 510)

カンペール美術館 MUSEE DES BEAUX-ARTS: 市庁舎のなかに併設された美術館。17~18世紀のフラマン派のブルターニュ景色画集をはじめ、ゴーギャンを除くポン・ダヴェン派の作品が多い。地元画家の絵も展示している。 住所 40, place Saint-Corentin

県立ブルターニュ民族博物館:大聖堂に隣接。古い民族衣装や伝統的な家具、工芸品を展示し、かつての庶民の生活が垣間見られる。19世紀に作成されたブルターニュ観光用のポスターもある。

住所 1, rue du Roi Gradlon

陶器博物館 MUSEE DE LA FAIENCERIE: 元来、結婚式の贈り物や先祖伝来の家宝としてつくられてきただけに、皿やカップ、置き物など、すぐれた作品が数多く残されている。カンペール焼きの歴史をはじめ、花や動物、民族衣装を着た人など数々のコレクションを見ることができる。住所 14, rue Jean-Baptiste Bousquet