メッスの教会 サン・テティェンヌ大聖堂/サン・マキシマン教会/ノートル・ダム教会/サンマルタン教会/サン・セゴレーヌ教会

メッスの教会 サン・テティェンヌ大聖堂/サン・マキシマン教会/ノートル・ダム教会/サンマルタン教会/サン・セゴレーヌ教会 メッス fr

メッスの旅は、教会から始めるのがいい。どの教会も、色鮮やかなステンドグラスが見ものだ。ガラスの総面積を誇るものやロレーヌ県で最古のものなど、貴重なステンドグラスが少なくない。中には、有名なシャガールやコクトーなど、近代のアーティストが制作したモダンな作品もある。ほの暗い教会でステンドグラスを静かに見上げると、心も落ち着いてくるようだ。


・サン・テティェンヌ大聖堂
メッスの中心にある堂々たるゴシック建築の大聖堂。高さ42mもある身廊の巨大さに圧倒される。ローマ時代の教会の跡に13世紀から16世紀にかけて建築された。使われているのは、メッスの建築によく見られるジョーモンという黄色い石だ。ステンドグラスの総面積は、6500㎡にもなり、13世紀の物から20世紀の画家シャガールの作品までがこの大聖堂に勢ぞろいしている。305段の階段を厭わなければ、待ちを一望できる鐘楼がある。大聖堂入り口には、メッス初代司教の聖マルタンが怪物を踏みつけている彫刻がある。人々を悩ませていた怪物を退治してくれた礼に市民はキリスト教徒となった、と言う。

・サン・マキシマン教会
詩人・画家のジャン・コクトーによるステンドグラスがある教会。全体が青の濃淡でまとめられ、側面のステンドグラスには星の模様がちりばめられている。平和を象徴する鳩、アフリカの仮面、迷路、植物などがモチーフになっており、聖人や聖書の物語ではないコクトー独自の絵柄が興味をひく。


・ノートル・ダム教会
17世紀から18世紀にかけて建築された。もとはプロテスタント教会だったが、イエズス会やジャコバン党などに持ち主が代わっていった。正面はシンプルなイエズス会様式。上部にはアラベスク文様の飾りがある。ステンドグラスはメッス派を代表する作家ロラン=シャルル・マレシャルによる。


・サンマルタン教会
見過ごしそうなほど地味な外観だが、入り口の上に貧者にマントを切り裂いて与えるサン・マルタンの浮き彫りがある。15世紀のステンドグラスと共に、壁の彫刻にも注目したい。カーテンが閉められているのは旧約聖書の、開いているのは新約聖書の降誕を象徴する。ロラン=シャルル・マレシャルが制作したサン・マルタンの一生を描いたステンドグラスがある。


・サン・セゴレーヌ教会
聖セゴレーヌは地元で崇拝される聖人の名前だ。10世紀にあった教会を13世紀に拡大、さらに19世紀にも手が加えられ、ネオ・ゴシック様式になった。この教会はロレーヌ地方最古の12世紀のステンドグラスで知られる。祭壇左の聖堂にあり、太陽と月を象徴する図形と緑の十字架が描かれている。素朴な緑色が美しい。毎週木曜夕方にはコンサートが開かれる。