サラン・レ・バンの大製塩所からアルク・エ・スナンの王立製塩所までの製塩所

  • © Atout France/R−Cast

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サラン・レ・バンの大製塩所からアルク・エ・スナンの王立製塩所までの製塩所 アルク・エ・スナン fr

2009年にユネスコ世界登録された、フランシュコンテ地方の史跡。


ブザンソンの近くにあるアルク・エ・スナンの王立製塩所の建設を手がけたのは建築家クロード・ニコラ・ルドゥー。ルイ16世の治世の下、1775年に建設工事が始まったこの製塩所は、「啓蒙の世紀」の進歩の理想を反映した大型産業建築物のさきがけでした。この半円形の大規模な構造物は、製塩作業を合理的かつ組織的に行うために設計されています。ルドゥーは当初、製塩所に続きその周囲に理想の町を建設しようと考えていましたが、その願いはかないませんでした。

サラン・レ・バンの大製塩所は1962年まで、1200年の長きにわたり塩をつくってきました。1780年から1895年にかけては、21km離れたアルク・エ・スナン王立製塩所まで輸送管を通じて塩水を送っています(アルク・エ・スナン王立製塩所は、燃料となる薪を確保するため大きな森の近くに建設されました)。サラン・レ・バンの大製塩所には13世紀につくられた地下回廊があり、そこに設置された19世紀の揚水施設は今なお現役で稼働しています。「白い金」とも言われる塩を得るのにどれほどの重労働が必要とされたのか――蒸留鍋が置かれた部屋を見学すれば、その苦労のほどがうかがわれます。