巡礼1200年 コンポステラ巡礼路

  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ

    サンティアゴ・デ・コンポステーラ

    © ATOUT FRANCE JAPON

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  • カオールのヴァラントレ橋を渡る巡礼者

    カオールのヴァラントレ橋を渡る巡礼者

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巡礼1200年 コンポステラ巡礼路

聖ヤコブの墓発見から1200年。
ミディ・ピレネー地方の世界遺産「フランスのサンチャゴ・デ・コンポステラの巡礼路」を往く 


813年、ガリシアの地で大ヤコブ(=サンチャゴ、サン・ジャック、セント・ジェームズ)の墓が発見されたとされる伝説に始まり、1000年以上に渡り行われている聖地巡礼。
ヨーロッパ各地を網羅し現在のフランス国内で大きく4本に集約された巡礼路を通り、古来巡礼者たちはピレネーの彼方を目指して脈々と旅をしてきました。ホタテ貝(サン・ジャック)の目印を付けた巡礼路や巡礼宿が今も各地で見られるのはご存知の通りです。4つの道が集約するミディ・ピレネー地方にはゆかりの教会などが多数ありにぎやかです。代表的なものと観光の見どころをご紹介しましょう。 


コンク Conques  :
【サント=フォワ修道院付属教会、ドゥルドゥー川に架かる橋】
コンクは4ルート中で最も知られた「ルピュイの道」の重要な宿場です。山間の小村は鄙びた風情を今も伝えています。必見は124の彫像が刻まれたサント・フォワ教会の「最後の審判」のタンパニウム。アジャン村から(都合よく)移設された黄金の聖フォワの聖遺物像は1000年に渡りきらびやかな輝きを放っています。歴史ある教会に1990年代に設置された現代的なステンドグラスとの対比も面白いでしょう。


サン・ベルトラン・ド・コマンジュ Saint-Bertrand-de-Comminges :
【旧ノートルダム聖堂、原始キリスト教バシリカ、サン=ジュリヤン礼拝堂】
トゥールーズ南方110㎞のピレネー山脈に築かれた2000年の歴史を持つ古い街。その名は11世紀から12世紀にかけてコマンジュに大聖堂を建立した聖ベルトランの名に由来します。聖堂は中世から16世紀にかけて継続的に改築されたため、ロマネスクやゴチックなどの様式が混在しています。オルガンケースはルネサンス期の至宝。


トゥールーズ Toulouse :
【サン・セルナン大寺院、サン・ジャック施療院】
現存するロマネスク様式では最大のバジリカ、サン・セルナン聖堂の東西の長さは115メートル。天井までの高さは21メートルもあり、内部に用いられた白い石材と相まってたいへん明るい印象を受けます。レンガ造りのバラ色の街並みが続くトゥールーズのシンボルです。
郷土料理といえばカスレ。白インゲン豆とガチョウか鴨のコンフィ、豚の腸詰めなどをたっぷりの脂で煮込みます。お土産にはスミレを使ったお菓子や、トゥールーズの繁栄にも大きくかかわったパステル製品をどうぞ。


オーシュ Auch  :
【サント・マリー大聖堂】
「友を選ばば三銃士」、「一人は皆のために。皆は一人のために」。ダルタニヤンらが活躍する物語の主人公たちは、誠実で豪放らい落な人柄で知られる実在のガスコーニュ人だそうです。緩やかな傾斜地に立つ町の人口は約三万人。上下の街を結ぶ文化財指定の大階段にはダルタニヤンの像が胸を張り、遠くの空を見つめていかにも誇らしげに立っています。
ワインを蒸留したアルマニャックは力強さを感じる味わい。これをブドウジュースで割ると酒精強化ワイン「フロック・ド・ガスコーニュ」となります。こちらは地元以外では入手困難につき、ぜひお試しを。


カオール Cahors :
【サン・テチエンヌ大聖堂、ヴァラントレ橋】
U字を描いて大きく蛇行するロット川にかかるヴァラントレ橋を渡れば、そこは中世の趣を残す旧市街。要塞の機能を持った3つの塔が支える橋の建設にまつわる大工と悪魔との契約話は笑いを誘います。
特産マルベック種のブドウから作るAOCカオールワインはたいへん濃厚な色合いで、「黒ワイン」として世界で知られています。
ユニークな「カオールの秘密の花園」が中世の街並みのそこかしこを飾っています。ワインと同様の色と深みを持ったカオールの赤バラもお見逃しなく。


 フィジャック Figeac :
【サン・ジャック病院】
ロゼッタ・ストーンの象形文字(ヒエログリフ)を解読したエジプト学、言語学の大家シャンポリオンはこの地の出身で、その業績に因んだユニークな「世界の文字の博物館」があります。また「ガス燈」や「パリは燃えているか」などの往年のフランス映画でいくつも主演した名優シャルル・ボワイエもフィジャックの生まれです。


ロカマドゥール Rocamadour :
【サン・ソヴール教会、サン・タマドゥール地下礼拝堂】

ケルシー地方自然公園のアルズー渓谷に沿って走ると、突如、高低差150メートルに達する石灰岩の断崖にへばりつくような奇観の集落が現れます。古くは聖アマドゥールを、後には黒い聖母を祀った聖地に毎年数百万人が訪れる美しい村です。敬虔な巡礼は今も233段の大階段を膝を折りながら登っていきます。エレベーターもあるのでご安心ください。
車で20分ほど離れた所に神秘的な地下世界を楽しめるパディラック洞窟があります。地下深くぽっかりと大きく口を開いた入口をエレベーターで降りて渡し船で川を行けば自然が作った大迫力の造形が楽しめます。


モワサック Moissac :
【サン・ピエール修道院付属教会とその回廊 (Abbatiale Saint-Pierre et cloître)】
1100年に奉献された回廊の美しさはフランスでも指折りです。リズミカルに並んだ76本の柱頭に精密に刻まれた彫刻をじっくりとご覧ください。改修の際、西側正面から南側のナルテックスに移設された入り口のタンパンにはヨハネ黙示録の情景が描かれています。
モワサックの代名詞にもなっているAOC認定のシャスラ種のブドウは、そのまま食べてもワインに仕込んでも上等な物。忘れずに味わってください。