錬金術師ゴーギャンからの旅への誘い

  •  Musée d’Orsay, Paul Gauguin (1848-1903), Arearea (Joyeusetés !)

    © Rmn-Grand Palais / Hervé Lawandowski

    Musée d’Orsay, Paul Gauguin (1848-1903), Arearea (Joyeusetés !)

    © Rmn-Grand Palais / Hervé Lawandowski

錬金術師ゴーギャンからの旅への誘い 3 Avenue du Général Eisenhower 75008 Paris fr

グラン・パレは、みなさんを芸術史の謎を解明する旅へといざないます。それは近代美術の先駆者の足跡をたどり、パリからタヒチへ、絵画から陶芸へと至る、めくるめく旅。グラン・パレでこの旅を巡るためのいくつかのヒントをご紹介します。

 

巨匠ゴーギャンはその生涯に幾度もの旅を経験しましたが、彼がその最後の地に選んだのは、フランス領ポリネシアでした。タヒチの島々と、女性たちの美しさ、緑豊かな自然、鮮やかな色彩を讃えるすべを知っていた芸術家は彼をおいてほかにありません。

ゴーギャンは19世紀の重要な画家でありながら、今なお美術史の中で分類しがたい芸術家です。それは彼が関わっていた多くの芸術運動が多義に渡ることからも来ています。印象派、ポスト印象派、象徴主義、プリミティヴィズムに及ぶ彼の作品群を、1つの潮流の中に閉じ込めることは不可能です。

 

ナビ派やムンク、セザンヌらに影響を与えたとみなされるゴーギャンですが、彼が後世に遺したもの、それはすべての芸術家に「何でも思い切って行う権利がある」というメッセージです。彼は晩年の手紙の中でもこれを主張していました。「(前略)今日この自由を享受している画家たちは、私に何らかの恩がある」。

 

ゴーギャンは存命中に、自由のために高い代価を払いました。しかし、彼が孤独に極貧の中で生涯を終えた時代は既に遠く、2015年には彼の絵画『Nafea faa ipoipo?(いつ結婚するの)』が3億ドルという最高額で売却されました。多くの天才たちと同様、時代に先駆けていた彼がもし今の時代に生きていたならば、彼の名言の1つ「醜いものは美しくなるかもしれないが、きれいなものは絶対に美しくならない」とツイートしたことでしょう。常に変わることなく大胆に…。  

 

『Gauguin l’Alchimiste(ゴーギャン、錬金術師)』展、2017年10月11日~2018年1月22日Galeries nationales du Grand Palais(グラン・パレ国立ギャラリー)3 Avenue du Général Eisenhower, 75008 Paris+ 33 1 44 13 17 17

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