駅舎の旅-モンパルナス駅

駅舎の旅-モンパルナス駅 Place Raoul-Dautry 75015 Paris fr

駅舎の旅-モンパルナス駅(Gare Montparnasse)


このモンパルナス駅(Gare Montparnasse)は多くの変遷を重ねてきた駅舎である。

開設は1840年パリ-ヴェルサイユ左岸線の起点となった駅からはじまる。すぐに手狭となりモンパルナス大通りに移転。ヴィクトール・ルノワールの設計による新駅が1852年に開業した。1895年10月22日には鉄道史に残る大事故が起きる。グランヴィルからモンパルナスに到着する列車のブレーキが利かなくなり車止めを乗り越えて駅舎の壁を破り、車両前方が10mほど下のレンヌ広場の路面電車停留所に崩れ落ちてしまったのだ。駅前で新聞を売っていた女性が亡くなるなど、その他5名が重傷を負ってしまった。

その後もさらに手狭となり、現在のモンパルナス駅の位置であるヴォージラール大通りにメーヌ駅(Gare du Maine)が増設された。

1944年パリの解放では、パリに入城した自由フランス軍はモンパルナス駅を司令部とし、ドイツ軍のパリ駐留部隊司令官と会談の場となった。フォン・コルティッツが駅に出頭し、ルクレールとの会談の後降伏した。さらに1960年代に入ると、再開発計画が持ち上がり、増設したメーヌ駅にモンパルナス駅を移し、跡地にあのモンパルナス・タワーを立てるなどオフィスビルとショッピングセンターを建設した。

このようにパリにありながらこの界隈はスクラップ・ビルトの典型のような独自な雰囲気を持つ界隈となった。

とはいえ、さすがモンパルナス、駅舎の変更はやはりこの巨大ビルタイプの駅舎をしても終わらせることができず、つぎはTGV(LGV大西洋線、1989年)の開通のため、増改築された。パスツール大通りを挟み、ホーム上にオフィスビルが建てられ、その下にパスツール駅舎が作られ、その後も1995年にはホーム上を人工地盤で覆い、アトランティック庭園が造られるなど、ここだけ妙に近未来的な空間となっており、そもそもこのモンパルナスのTGVの駅の雰囲気が他のTGV駅の近未来的なスタイルを決定付けたようにも思えるパリの異空間である。


住所 Place Raoul-Dautry 75015 Paris


気が遠くなる巨大駅。このモンパルナス駅にはなんと3つの駅舎(ポルト・オセアンPorte Océane、パスツール駅Gare Pasteur、ヴォージラール駅Gare Vaugirard)を内包しいる。この駅から乗車するという方は余裕をもってご利用ください度★★★★★

詳細情報