カルナヴァレ美術館━邸宅美術館(パリ)

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カルナヴァレ美術館━邸宅美術館(パリ) 16, rue des Francs-Bourgeois 75003 Paris fr


シリーズ:建築で巡る美術館-美術館へと転身を遂げた建築物のご紹介-



マレ地区にあるこの瀟洒な館の起源はパリ市議会議長、ジャック・デ・リニュリの邸宅として1548年に建造されたところに遡る。17世紀半ばには、ブロア城を設計した建築家フランソワ・マンサールによって近代的に改装された。1677年から1696年には、作家で社交界の花形だったセヴィニエ夫人が住んでいたという(彼女の書簡集は翻訳されており日本語で読むこともできる)。

 

その後、第二帝政下19世紀半ば、パリ改造計画によって、古いパリが破壊され消え去ろうとした時、パリの歴史を伝える美術館の必要性を感じたのは、何を隠そうパリ改造の張本人の一人、セーヌ県知事オスマンだった。そこでパリ市はカルナヴァレ館を買い上げ、1866年に歴史博物館へと改装した。その後、何度も拡張され、1989年には隣接するル・ペルティエ・ド・サン・ファルゴー館も統合した。

『悪の華』の詩人ボードレールも「古きパリ」が失われることを嘆いた一人だが、ここにはかつてのパリの遺跡、眺望、古い建築物の模型や装飾の記録が残され、パリに暮らした有名人の肖像画など先史時代から今日までのパリ市の歴史を示すものとなっている。ルイ16世紀様式の貴族邸宅の内装を移築した「ルイ16世の青のサロン」には、ヴェルサイユ宮殿にも匹敵する室内装飾が、1791年、国王一家が国外逃亡を企てたヴァレンヌ事件の後、ルイ16世、王妃マリー=アントワネット、マリー=テレーズ王女、ルイ=シャルル王子、王の妹エリザベート王女は、パリのタンプル塔に幽閉されたが、ここには、国王一家がそこで使っていたベッド、本棚、テーブル、椅子などが、小部屋の形で再構成され、ルイ16世が使っていたナイフとフォーク、計測器、チェスの駒、王子の鉛の兵隊など、ごく身の回りの品々、マリー=アントワネットの遺髪を入れた指輪などまでが展示されている。 

フランス革命、パリの大改造という近代という時代の移行とともに失われた王侯貴族の品々、彼らが形成した街並みなどが、もう二度と作られることがない貴族の館の中に収められた、ということになる。


アドレス; 23, rue de Sévigné 75003 Paris


ホームページ;http://equipement.paris.fr/musee-carnavalet-histoire-de-paris-1518


貴族とブルジョワジー、何が違うのか見逃がすべからず度★★★☆☆

 

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見どころ

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